一方で、何の算段も立たない中で演ってた所が……突発的に時代を圧倒して出るべくして出てくる奴がいる。
前者は大量生産のアイドルやジャニーズ、EXILEなど……。
後者には竹原ピストルとかモンパチとかかも知れない。
アメリカンビジネス全盛となって久しく、『需要は創るモノ』的にマーケティングを施し打ち出すやり方が全盛だ。
今や吉本のお笑い芸人でさえ、供給元の意図があからさまに感じられる様になった。
計算が立つという点においてビジネスとして成立しやすいんだろうなぁ?
ミニクリームシチュー、ミニさんま、ミニ……そんな人達を大量に並べて作っていくと視聴率も計算が立つんだろう。
『面白い』という範疇までが予定調和を感じてしまうのはそんな流れの故にだろう。
突き抜けて笑えない、楽しめないのは
供給元の意図が作為が見え隠れしてるからだけど……『効率良く』ってのを考え直さないと業界自体が地盤沈下するんじゃね?……とそんな予感が……。
システマティックなマーケティングが施されたチェーンによる外食店経営が盛んだけど……これも同じ理由で『面白くない』のである。
キーワードは『ソコソコな……』であり
まとまりはつく。
しかしこれもお笑い芸人業界同様『突き抜けない』のである。
そんな不完全燃焼なストレスを受け付ける……世の中に出るべくして出て来たという連中の需要が恐ろしく高まってるんだと思う。
笑いとか食事とかセックスとか、情緒と直結してる欲望は作為とか予定調和じゃ突き抜けれないのである。
ソコソコ計算が立つセックス?笑い?
歌?……冷静に考えたら単純に分かる筈なんだけど…。
お笑いとは?なんてお笑い芸人がネチッコク説明しだしたら世も末って事だ……。そんなん語る前に、目一杯笑わせてくれよ!……。
人間の底力って奴でこちとら圧倒して欲しいんだよ!……んでなきゃちっとも感じないんだよ!ってね……。
それって婚カツ的なセックスって事でしょ?……小賢しい計算し過ぎなんだって……今の世の中。
年収考えてセックスの相手を探し出しそれを元に子供を作る……。結婚にまつわる現象の計算だけで……成立する。成立させる。
ソコには『情感』というファクターは省かれるのである。
何組みかそんな婚カツからの夫婦を知っている。
『その後の気が遠くなる長い時間』を想像してなくて……『約束が違うなぁ?』なんて思いにとらわれ戸惑ってる人達もいる。
約束が違ったんじゃなく、目論見の想定外の事が見えたんじゃね?……と思う。
計算じゃなく……情念まで動員しての目一杯の積み重ねから導かれた結果はその人を裏切らない。
その人が堕落、変節しない限りその結果は努力主の確固たる地盤としてその人を支え続けるのである。
同じ選手の世界選手権のパフォーマンスとオリンピックでのパフォーマンス。
どちらも世界一、金メダルとしても……圧倒的にオリンピックのパフォーマンスの印象が際立ち記憶に残るのは何故か?
ソコに込められた『圧倒的な情念の差』があるからである。
計算し数量化できない価値って奴だ。
インダストリアルに世に出されるヒト・モノ・カネ……。そこでは計算と効率命なのである。
一方、バングラデシュのグラミン銀行のカネには効率・計算以外の、希望、期待、夢、共感、共有……という情念の部分を多く含んでいる。
人の夢とか希望まで数量化して、リーマンへと突き進んだアメリカンビジネス。
今語られ始めた共感共有社会は……無用、非効率と打ち捨てられてきた『人間の情感・情念』を拾い上げること。
それを結着材としてヒト・モノ・カネを再構築・再設計するしかない所まで時代はやって来た様な気がする。
それは『ルネッサンス運動』の再来……新たな人間性回復運動の始まりの時代でもあると思う……。