サンチョパンサの憂鬱

ダンスはもう踊れない?

テレビで……立憲民主党と国民民主党の統一を志向する終わったイザコザを流している。
評論家と称する面々が訳知り顔でそれを解説したりして……。

その後は……コロナ自粛警察達の営業する居酒屋に対する嫌がらせや通報問題である。

こうやって、ゲバラとかヘミングウェイがリアルタイムだった時代への憧憬を考えていて、この国の『関心ある問題』を目の当たりにすると隔絶感に捕らわれ我に帰るのである。

カストロやゲバラの革命の是非は置いといて……何のテーマが全階層に共通認識出来るか?……と考える時、目で確認出来る『量の問題』、即ち形而下の数量を有する問題……結局カネの分配迄じゃないのか?と思った。

『我々には数量が足りない!』という共通認識が九割を越える時、事は動く……。
国の成り立ち論や理想のシステムや方法論の是非に関心を抱く『意義が生まれる』んだと思った。

戦前戦後の先人達の努力と運の良さもあって僕達は潤った。実はもうその豊かさも先細り必至なんだけど、『その足りなさ』はまだ顕在化していない。

何処かの国の様に、ストリートチルドレンがゴミ箱を漁る位になると、『これじゃいけない!』……という意識がコンセンサスに至るのだろう。

強い強い形而上の理想を含んだモチベーションが、キューバに教育、医療の全員無償化を実現させた世界で唯一の国にさせたんだろう。

しかし……恐らくキューバ国民はその有り難さより……もしかすると、経済的な豊かさを歓迎するんじゃないか?……と思うのである。例えそれが少々の階層化を生もうとである。

酷い貧しさは若者に哲学させ、行き渡ったソコソコの豊かさは若者から理想と良識を奪ってしまう?ものなのかも知れない。

✳探しモノは何ですか…………それより僕と踊りませんか? 夢の中へ夢の中へ行ってみたいと思いませんか?……✳

✳~✳井上陽水 『夢の中へ』の一節

面倒臭い政治より理想より……ねぇ?今を楽しも?
そんなの向こう三軒両隣が上手くいってりゃ良いんだから……。

バブル、そしてそれが弾けて以来僕達はソコソコ楽しい私生活に専念して『踊り続けて来た』けれど……気が付くと『おしなべて貧しく』なりつつあり格差?なる言葉が飛び交い始めた……何か?変じゃね?と『ソコソコ暮らし病の夢』から覚めつつある。

しかし、今更……ヘミングウェイとかチェゲバラとかカストロとか?……カビの生えた左翼思想とか男のロマン?の幻想に酔いしれる事なんて出来ない事を熟知している。
そんなダンスは恥ずかしくて踊れない……。

それじゃ何でそんな時代の空気に惹き付けられるのだろう?……遅まきながら……そんな時代にあった『本気と熱情』こそが欲しくなったんだ!……余りに稚拙な政治とか経済のまやかしに『踊ってる場合』じゃねえぞ?……と僕達は気付き始めたんじゃないか?

そんな事を考えた……。

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