サンチョパンサの憂鬱

昼下がりのサンチョパンサ(2)……未知、無知なるものは…恐怖を連れて来る

アナザーストーリー『1966年ビートルズ武道館公演』をみた。

ロックとか?音楽的分野に与えた衝撃もさることながら……?
当時、その公演にリアルタイムで立ち会った人達が口にしたのは……それまでの世の中の『人の在り様とシステム』からは考えられない革命的変化を感じた?……という事だった。

宇崎竜童は『誰からも指し図されず総て四人が取り仕切っている様』に驚いた……と。
当時28歳の新進気鋭のカメラマンでビートルズ公演すべての撮影を担当した浅井慎平は、彼等は何でもないソコラ辺のアンチャン達なのに?と感じたのに……。

その四人が演奏を始めたらガラッと世界が変貌する。だから天才なんでしょうね?……と。 

ビートルズを招聘したプロモーターの40歳の男、警備責任者だった40歳の男……。
掴みようがない『四人組の怪物』に翻弄され続けた様な四日間を回顧していた。

今なら単なる笑い話だけど……本気のビートルズ排斥運動が全国各地で吹き荒れてもいた。
全国の学校も禁止の嵐……教育的効果は全く無し!と断定したという当時の新聞のニュース など。

若者達も中年、壮年層も間違いなく『世界を揺るがす四人組の黒船……その只ならぬ?存在感』を感じていたのだと思った。

若者達はそこにワクワクの期待感を抱き、大人達は『今迄を大変化で台無しにされるかも?』という『恐怖感』に襲われたんだと……。

また…僕の悪い癖の長い長い前段である。

スマートニュースに『若い女性に嫌われるオジサン認定される言葉遣いと好かれる紳士言葉』なる記事があった。

少なくとも1966年では?オジサン達、オバサン達は『正体不明の四人組の黒船』に全精力を傾けて批判・排斥に走り……若者達はどんなに禁止されても脅されても一心不乱に武道館を目指していたのである。

相手と違う意見、見方が違う意見なんぞを……ましてや年代が全く違う人間に物申す時に……好かれる、嫌われるなんて言葉遣いに気を取られて喋って何になる?……と思いはアホらしさの極致に達したのだった。

プロセスは様々な原因が散りばめられる。
この手の、記事はすべからく結論的、結果的に『些末な一事』を捉えて一話完結させてしま
う。

二項対立的に『好かれる、嫌われる』、『スマート、イタイ』、『儲かる、損する』とかね?
『経過観察』、『波及効果』というスタンスが全くないのである。

コミュニケーションを重ねて詰めて行けば……自ずとその『テーマのコア』が浮き彫りになっていく。問題はそのコアこそ命なんじゃね?……と思うのだが……?

『ワシはビートルズが嫌いじゃ!!』というのは嫌われ?……『ウ~ン、私はビートルズは今ひとつ分からないんだよね?』と言えば好かれるの?……んでもって…好かれてどうすんの?

例えば……ビートルズをモチーフに革命的転換を打ち出す企画を話してたとして……そんな事気にしててテーマを煮詰めることは出来るんだろうか?

批判に直ぐ傷付いたと騒ぐ若い奴。思い通りに進めること前提のオッサン達、オバハン達……。
だから……何時も何の感動もない『毒にも薬にもならない予定調和が世の中を埋め合わせている』んだろうなぁ……?

老いも若きも……何の波風もなく直ぐ誉められ認められたがる?
何の練り込みもしてない年端もいかない若い娘に好かれてヤニ下がるオッサンも、大した指摘でもない事を……全否定されたと大騒ぎのニイチャン、ネエチャンも……すごくイタイやね……。

混乱を好んで引き起こすってんじゃなく……。

男と女とか?年代間ギャップとか?『軋轢』って奴が関係を練り込み深い理解へと導くのですよ?

オッサン、オバサン達。無知を以て黒船を恐れるな。何が?そんなに、凄いのか?確かめてやる!そんな心意気を何時も持ってなきゃね?

若い人達……安易にオッサン、オバサンに認められようとするな。
毛嫌いされ、排斥運動の一つでも起こされる人になって欲しい。
そう演って本気で次の時代のビートルズを目指して貰いたいとオッサンは願っているのです。





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