サンチョパンサの憂鬱

昼下がりのサンチョパンサ(2)……自分が生きるのに……

自分が生きるのにVICTIM(人身御供)を必要とする現象……ヘイトクライムである。

しかし、ヘイトクライムとして分かり易いビジュアルに限らず……独り独りの心の中には『差別に繋がる闇・攻撃性』を秘めている。

自分の『心の闇を知っているか?』……。
とここまで書いたら……またまたサンデーモーニングがヘイトクライムを取り上げており……小休止となった。
『偶然の必然だ!』……と手を止めテレビを視聴した。

法政大学の田中女史は『自分の心の闇を前頭葉で認知』する事が自分を抑制する唯一の方法なのだと述べた。
ウンウンと頷く……。

寺島氏は心理学者のフロイトが……やはり人間の心の闇を指摘している事とフロイトの所見を紹介した。
フロイトは……この偏見と攻撃性を抑制するのは人間の『文化力しかない』のだと主張している……と。

んで……先日『思考の格差問題』として書いた『危機感』そのものを後追い認知する事となった。

『前頭葉』、『文化力』……ソレこそが人間の人間足る所以の『大脳の仕業』なのである。ライオンの牙と爪に相当する人間唯一の武器であり、ソレを駆使する事だけが『人間の生存戦略』なのである。

欲望の論理の蔓延……利得崇拝の極致の新自由主義に余りに無自覚に従った挙げ句の病理として、差別問題や凄惨を極める貧困者の現状を多数の善人達が傍観者して無視する怪奇現象を演出してるんだと思う……。

アメリカのアジア系住民に対してのヘイトクライムに数多くの黒人も実行者として暴力を振るっているのである。

先日、友人と話していて……彼は『差別されたからこそ差別に走っているのだ!』と言った。成る程な?……と僕は思った……。

原始的な怒りに心を占拠されてしまった哀しい人間達の復讐……前頭葉の思考を欠いた人間に導かれる古来からの『怒りの公式』がソコに垣間みえたのだった……。

アンナ・ハーレントの言う『凡庸の大罪』は……疲れた独り独りの人間の心の闇がその隙を狙って『無思考』へ導く結果として行われるのである。

無思考の数と風向きを頼りにする多数の人達に『認知・自覚』を促すには『心ある者達』の声しかない。
心ある者達もまた『自分の無力感』に支配されるのか?否か?……ソレを試されているのである……。

人間社会は古来より『気付いた者に行う責任がある』からである……。
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