言葉の魔法使いとプチ魔物達への対処方法は、秘密裏に平穏に何時の間にか姿を消すというのが一番賢明な対処法である。
騒ぎ立てれば余計な勝利感を彼等に与え刺激するし、対抗なんてすれば彼等にエネルギーを与え此方の消耗が増すだけである。
無関係というのは、魔法使い達に対しての最高のポジション取りなのである。と、同時に無関心となって自分の事に専念する事で安全地帯への避難は完成する。
対立とか、議論とかは、少なくともプラスの価値を求めているとき以外は避けた方が良い。
事を縺れさせるだけに、ましてや挑発
し、正面に立つなど本末転倒……自分の足下が揺らぐ事になりかねない。
ここでもガンジーよろしく無抵抗主義を貫き、のれんに腕押し、糠に釘といった柔軟なな立場に専念し……放置状態に相手を置くことを心掛けるのが良い。
結局……魔法使い達というのは未熟な感情をそのままに、何らの生産的意思もなくひたすらに破壊を目指すという活動に血道を上げている……。
もし、自分が大切な仕事を抱えているならばなおのこと、『無関係・無関心』の立場に専念することである。
相手は人の感情を逆立て掻き立てる事には名人級故に……ついついこちらも……となるのは仕方ない。出来る限り呼吸を整え、関わるだけ消耗を稼ぐ事になるのだと自分に言い聞かせる他はないのである。
結局、魔法使い達は寂しいのである。
まるで迷子の子供の様に……。
彼等は自分で自分の姿を見ることが出来ない。
相手の哀しい表情とか落胆のニュアンスがあって初めて自分の存在確認が出来るという幼児的メンタルの構造なのである……。
そこを理解し、一匙の愛と同情心をもって離れて差し上げる事である。
そこを理解し、一匙の愛と同情心をもって離れて差し上げる事である。
それが自分を冷静に保ち相手を傷付けないコツなのだと思う……。
真剣に助けを求める事は中々難しい事なんだと思う……。誰でも彼でも自分は助けられる?
そんなの思い上がりなのだと僕は……身を以て体験した。
本気で助かりたい人は人を計っている。それはそれは真剣に……。
ソレが掛け値ないモノならばその時は……全身全霊を以て関われば良い……。
どんな場合に於いても……汝の敵を愛しなさい……ソレが自分を損なわない唯一の秘訣だと僕は思う……。