サンチョパンサの憂鬱

本気演ってる人間をナメるベカラズ……

本気で演って生きて来た人間を……緩(ぬる)く適当な小器用さで生きて来た人間は舐めてかかる。

真剣に真摯に取り組み生きてる人は……善人を気取る為に『見せる演技』など必要としない。従って解っていても割りを食う立場にされたりは多々ある事だけど……。

本気という奴は虎の威とかコネクションとか
職務上の特権とかそんなモノにコケ脅される程、柔(やわ)くはない……。

真剣に生きてる人間に対して緩い人間は過ちを犯す。『たかを括って』実力以上の理不尽を働くのである。緩い自己管理故に人に対しての『絶対にべからず!』の領域に安易に踏み込んでしまう。

そこは真剣な矜持であり魂であり信念でもある領域。その人の奥座敷だ……。
それでも小賢しい利権とかうわべの取り決めなんかでやり込めた積もりになる。
強烈な反駁と行動を見せつけられて……やっと遅すぎる怯えを顔に浮かべる。

それが?どうした?……往生際の悪い小賢しいエクスキューズを本気が軽く一蹴する。
こんな修羅場まで引っ張った愚か者の弁解も言い訳もなだめすかしもそんな人間達の数も
一切役には立たない……。

そんなクズ相手に切れてる方もまたやるせなく、虚しく、激しい自己嫌悪に見舞われている。
『相手にしてしまった自分』を激しく責めているが……奥座敷だけは……許せないのだと自分を慰めるしかない……。

そんなシーンになった。
ある小役人の巣窟に出掛け……余りにも姑息な立ち回りにキレた。
こうなりゃゼニカネなんかじゃない。
自分の名誉の問題だ!……と。

テメエの腹は痛まないとばかりにネチネチ我田引水を散々やられた末の話である。
四ヶ月に渡って与太話の無限ループだった。
仕方ないコイツらはシリアスな事柄と知らないのだから……そう自分に言い聞かせてはいたけれど……。

ここ迄来ると……『コイツらは確信犯だ!』と解った。喉から手が出る此方を知っていてわざと先延ばししている雰囲気がアリアリと……。
そこでとうとう……件の運びとなったのである。

本気を舐めるってのはどういう事なのか?

受けて立つんですね?……ま、まぁ此方もやらないと言ってる訳じゃないんで……この四ヶ月は何だったんだ?……お前らの暇に無駄に散々付き合った挙げ句なんですよ?此方は?

明日にでもご連絡……『次は無い!』って解って頂けました?……ハ、ハイ!…………。
何だかなぁ……と心の中でヤサグレながら帰りました……とさ。

それでも……彼等は生きていく。
なに一つ変わる事なく……安い居酒屋で『今日の特別な災難』を嘆いて見せながら、飲み放題のビールをあおって一日を終えるんだろう……。

プライドが無い奴は強い……。

自責の念なんぞ一生縁もなく生きていく。
仕事の基準は『俺様』のまんま、時折そんな災難もやって来るけれど……目の前から消えれば何時もの俺様が俺様ルールで仕切るだけ……。

辞めず、休まず、働かず……上手い事言った人が居たもんだね……。
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