あさま山荘事件で逮捕された連合赤軍の生き残りの二人。
一人はバーを経営、一人は農業を営んでいると……。
前編で加藤登紀子さんの『あなたの行く朝』に付いて書いた流れかな?と感じた……。
過激に挫折した二人の話を読んで……熱病の様に……若者達を巻き込んでいった当時の学生運動というモノを想像してみた……。
彼等が現役の『戦士』だった時……香港で言えば周挺さんの年齢である。
周挺さんは今、リアルタイムの『自由の戦士』として権力と対峙している。
日本赤軍の良し悪しはあの結末から言えば悪いに決まっているけれど……。
若者達が『権力の支配』に対して反逆を試みるのは極めて『自然なんじゃないか?』……と思った。
若者達の既存の権力に対しての反抗は生物としての人間を……進化発展させる為の『自然な姿』、役割なんだと……。
自らの若さ故の暴走もある。思い詰めた理想が想定外の過激を呼び起こすこともある。
そして大抵……叩き伏せられる。
ソコから身を起こし再び歩き始める時……ともすれば独善に流れがちな『若い理想』が地に足を着けたものとなる?
そんなイメージが浮かんだ……。
権力が慌てた学生達の反逆の時代……。
その孫達の年代が今の日本の若者達である。
悪く言えば……権力に飼い慣らされてしまった団塊の世代。
エコノミック・アニマルに転身した彼等団塊の世代はカネの論理で世界一を勝ち取った。
かつて革命を叫んだ彼等の年代が……孫達の世代に継承したのは皮肉な事に……非人間的『新自由主義』という人間までが市場論理に従う社会だった……。
ガラパゴスのトカゲの様に……日本というコップの中に引き籠っている間に、この国は『戦えない・戦わない若者達』を作り出したけれど……。
パヨクだのネトウヨだの小さいカテゴリーでの論争なんて置いてきぼりにして……世界の流れは『人新世』の時代を迎え……さぁどうすんのよ?……今迄通りに演れるなら演ってみ❗❗……と人類に未体験のテーマを突き付けてきているのである。
『人間の根源的な力』を振り絞らなければ対応不可能な新時代。
若者達……戦えとは言わない。
せめて……迷子になれ❗❗❗
老人達の後ろから恐る恐る付いて歩く事を止めなければ……緩慢な自殺が待っている。
若者達には迷って迷って迷いきって欲しい。そうしないと見えて来ないモノがあるのです。
ソレはガッコの偏差値教育では教えてくれない……全身全霊を張り詰めて『自習し自覚する』モノなのです……。
ソレが周挺さんにあって日本の若者達に無い……危険を嗅ぎとる『アンテナ』なんだと思う……。