サンチョパンサの憂鬱

何故?黒塗りにしたのかという意味……余りに悍ましいよね?

時折、少しずつ真相が漏れ出る形で『手酷いイジメの事実』が明らかになって来た札幌の女子中学生の自殺事件。

今日、殆ど黒塗りされていた報告書がかなりの部分取り除かれて公開された。
髪の毛を引っ張り引きずり回したとか?絵の具で服を汚された?などの事実が白日のもとに引き出された。

学校側8名が懲戒、訓告の処分が新たに下された。

『イジメと彼女の自殺に因果関係は認められない?』……とする最初の報告書では、黒塗りにしないと自分達の主張の整合性が破綻するから?黒塗りにしたとしか考えられない。

殺しておいて、その原因となった自分達の責任を免れる為には、彼女の死など斟酌しない!という『確信犯振り』である。

骨の髄まで腐っている人間性……。

一人の少女が過ごした小学生から中学生となって死を迎えるまでの一日、一日のなんと長かった事だろう?……と想像するしかない。

なんとかして貰いたい!!という切実な願いに対してこの八名の悪魔の対応は……彼女をどれだけ絶望に追いやったのだろうか?

身を置き換えて想像するしか無いけれど……彼女は自分の命を守ろうと心身の力の限りを振り絞ったに違いない……。
自分ならとっくに命を差し出し『楽になろうとした』だろうことは想像に難くない。

『黒塗り』……そこには『バレなきゃOK!』という姑息な性根が垣間見えるのである。
少年少女の命を守るなぁ~んて責任は彼らの頭の中には欠片もなく……ひたすらに隠蔽に夢中となる姿……。完全に『サイコパス』である。

事実の大きさをそのまんまの大きさ、重さ、深さで捉える能力が破綻しているのである。
官僚だった赤木さんの自殺の件も同じ構図がシンクロする。バレなきゃOKである。

広く世間が知るところとなったら……おカネ払って裁判を終わらせちゃえ〜と税金一億円をちゃっちゃと払って幕引きを図る性根……。

コネとシキタリだけが残り、国の屋台骨を食い尽くした江戸末期の幕府と、現代日本の公共体の堕落……そっくりそのまま重なるのである。

人間は歴史には学べない!としたニーチェさんの卓見である。歴史から唯一学べるとしたら人間は何があっても『歴史からは学ばない』ということだというニーチェさんの皮肉は凄く信憑性を持つのである。

無知の無知、無恥の無知……である。

彼等はお粗末な手持ちの経験則とコップの中の宇宙のシキタリ・常識で『少女一人の命の問題』に対処出来ると不遜極まりない勘違いを真面目に演ったのである。

校長、教頭、担任……往生際っていう最低限の美学は持っていて欲しかったなぁ?と切に思う。
その八名の関係者の親も、そこまで醜悪な振る舞いをさせる為に彼等を育てたんじゃなかろうに?……と。
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