サンチョパンサの憂鬱

昼下がりのサンチョパンサ(2)……本当の格差

ここ二週間足らずのお休み……『お題がやっと一つ』見付かりました……。
サンチョパンサの昼下がりは大分夕刻へと時を進めた感ありです……。



経済的な格差は分かり易く……認知もされている。
コロナは自覚なき貧困候補者達に自覚を促したし、実際『まさか?自分がホームレスに?』となった人達も現実に生み出した……。

学歴が将来の身分を固定化する?……なる見通しから貧困問題を語る人達は多かった……僕もそう考えていた。

『今は難しいと喧伝される女子大学』から数名アルバイトを受け入れ、話してる内に……事態はそんな観念的状態ではなく……本当に深刻なのは『思考・情報の貧困化』だと気付かされた。

公立の優秀とされる高校からその女子大へ進学したアルバイト学生は立憲民主党を知らなかった。アメリカの二大政党名も知らなかった。中国の習近平も、アメリカのバイデンも……同様に。

ボカロに夢中……その領域だけ知識は深い。僕と一番円滑に話せたのがその話題だった。

二十歳~三十歳までの十年のバンドの若者達の80%が自民党・菅を支持するという世論調査……。

理由は『政権が変わると自分達が変わらなきゃいけなくなる』からという話。
これは先般何処かの大学教授のゼミ生達の事で書いた。

変化を極端に恐怖し嫌悪する若者達である。確か?そのゼミでは70数%が自民党支持だった。

まるで高齢者層の現状・保守への支持率かと見紛う……若くしてそこまで老化した彼等の思考力。それを……彼女の『無知・無思考状態』を現実に見て……納得出来た。

現状を打破し変化を望む若者達が香港で、タイでミャンマーで、新疆ウイグル地区でアフガンで……良し悪しは別にして、行動しているのは……若者の特質としてとても『自然な現象』と理解できるけれど……。

『ソコまで不自然に思考力を失った人間達』……『知識・思考の貧困化』こそがこの国の本当の危機的状況なのだ!と導かれた感慨に打ちのめされたのだった。

コロナを通してのえっ❗えっ❗えっ❗という『権威・権力の事の運びの失態』の折々に……為政者達は批判には居直り、否定しとけばそれで済むとアカラサマに演る……。

余りに稚拙なその民主主義の運びに『マスコミも国民も』……何一つ異議を表明せず、行動に移さない。一悶着さえ起きずに垂れ流されるのみ……。

知識・思考では腹は充たされないけれど、知識・思考が皆無?状態では確実に大衆のカネ事情の『深刻な症状』は加速度的に突き進むだけ……。

この若者達は餌付けされたサファリパークのライオンだ……。
社会に出て……何となく薄くなる空気の理由一つ見付けられないと感じた。

この娘達の親の世代に唯一残留している『1億総中流』という昭和の観念だけでこの年代を育てたのか?……この『知識・思考の貧困』の悲惨な炎は既にこの国で燃え盛っている。

『無自覚』故に……『対岸の火事』と錯覚を頼りに今日を生きている団塊ジュニアとその子供達……。

この一年間の『世界ワクチンオリンピック』での我がニッポンの戦績は『見事なまでの後進国振り』を証明して見せてくれたのも深く納得出来る……。

ITもAIもICTも……自然人の脳内の知識・思考力不足を何一つカバーしてはくれないのである……。

まさに……総てが『仏作って魂入れず状態』……若者の多くが立派なスマホ・パソコンを所有しながら……殆どの時間をゲームとメールに費やさざるを得ない『思考の貧困問題』は超深刻な近未来……を予感させて余りあるのである……。
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