サンチョパンサの憂鬱

優位?不利?

優位な立場にある時は実は窮地にある?と言っても過言ではない。

何故なら……時は流れ続けるからである。
時は全ての事を過去へと流し泡沫の夢に変えて行く……。

転変し変化するのはこの世の定理……攻守所を変え栄枯盛衰は平家物語を読むまでもない。
貧富、有利不利、優勢守勢とその時々に浮かれ嘆きの一喜一憂は哀しいけれど逃れられぬ人の業って奴だろう……。

自分の周りの人間を計るのは窮地にある時だとよく言われる。
人の本質は……窮地に在って問われる。
その当人も周囲の人間も等しくである。

窮地に落ち込み、貧すれば貪す人、自分を思い知り謙虚を身に付ける者と人それぞれで様々だ……。良くも悪くも窮地はその人の本質を教えるのである。

その周囲の人もまた……それ見たことか!と囃し立てる人もあれば、ピュアな心遣いを見せる人もいる。

優位な立場はともすれば油断と不遜を招く。それこそが明日の窮地に赴く原因となるのである。
窮地の人に自らの非人間性を披露し深く嫌悪される事となる。

軽い気持ちで演った不遜な振る舞いが、それを受けた人の心に消えない嫌悪感となって刻印される。

『試されている?』と人はよく口にする。
窮地に追い込まれてる人間は当然それを自覚する。待った無しの状態故に自分は今人としての正念場だと当たり前に理解する。

危険なのはその時、優位な立場にある人なのである。
何気に観ていると……そんな状況の時『人間見たよ!』的に馬脚を現す人はとても多い。

貧して貪すより質の悪い慢心というアカラサマな醜い心……。
それを遺憾無く発揮する人は人を揶揄し中傷することに夢中となり下衆の極みの顔を披露してる事を知らない……。

状況関係なく自分そのものを絶えず見る事。
どうやらそれしかないんだろう。
人が駄目になって自分が浮かばれる事なんぞ一つなく……人が恵まれ豊かになっても自分が沈む事もまた一つもなく……。

ホンモノは何時も何処でも変わる事はない。
問題は『自分のイイ人』が本物か否か?って事だけなのである……。
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