見るからにオミズ……最初はキャバクラ嬢か？と思ったが、話してくる態度や話題から……クラブ↑じゃなくグラブ→の方のチーママクラスかな？と思われた。
恐らく連れはその妹分だろう。
内装に異常な興味を示し、様々な質問を振ってくる。センス良すぎ！ビックリ！……と言われ店長は無下には出来ない。
料理を食べ終わって……内装のセンスだけじゃなく料理もマジ！美味しい。
今日はシャネルのパーティーで一杯食べてるから～……と。
必ず次、私来ますから～と……。
自分の体が入りそうなシャネルのロゴ入の大きな袋には、買い漁ったシャネルの様々が詰め込まれている。
妹分がそれを持ってヨタヨタしながら帰っていった。
オミズ、ヤ○ザさんは、単品のセンスを見抜く目は鋭いモノを持ってる奴がいる。一般ピープルにはない、ストレートに見抜く感覚だ。
気付いて欲しい所を彼女は全て言及したと店長は少々驚いていた。
真夜中の無意味ドライブで……何処に車を停めて落ち着くか？は僕の結構重要な問題だけど……自分がここは良いと思ったら……必ず先客にヤ○ザさんのチンピラか暴走族かが居たのだった。
そのポイント選びには中々のセンスを窺わせるモノがある。
一般ピープルより随分早く、ブランドを見付けたりもする。
欲望に直結する感性と行動様式。
彼等、彼女等は結構目利きが出来るのである。下手な理屈を超えた感覚は見るべきものがある。
高校の時……超成績が良い女とヨイコ路線をドロップアウトした相当ワルの女の両極と僕は相性が良かった。
感覚的なイメージはワルに軍配が……
高度な文学的な理解は成績優秀女に軍配が上がった。
直接的なセックスアピールと間接的なセックスアピール……と手法は真逆ながらどちらも素敵なスケベ達なのだった。
時として両方のルートを知っている女がいる。
相対性理論を話しながら 、直接的にセックスアピールをするのが上手い女だ……。
僕は……そういう女をイケテる女と呼んでいる……。
