或る夏
小3の夏のこと、近所で親しくしていた同い年の男の子が亡くなった。りっちゃんと呼んでいたが...
親子百景
我が家も北京五輪で連日盛り上がっているが、娘がふと思い出したように、「結局、家族でどこ...
海蛍
いつの間にか日が沈み 暗く穏やかになった 波打ち際で かすかな淡い光が 潮が引くごとに ...
路地裏の風景
古瓦の軒が連なる港街。 折れ曲がった細道を少し下り、 赤土が肌けた高架を抜けると、 小さ...
時代の群像
いずれも劣らぬ面構え 真っ直ぐ見ているわけでもない むしろ、やぶにらみである 吼えて威...
岐路
ブラックホールを造る技術を持ちながら、 日本丸はどこへ・・ 仕事先で偶然役人の本音を...
四川省
北京五輪にかき消されていたが・・ BSチャンネルの番組で思い出した。 正直、この種の番組で...
夢は夜ひらく
十代の一時期、飲み屋街に住んでいた。妖しい雰囲気のクラブもあれば、おでん屋やすし屋もあった。そこには並びに銭湯もあり、そこに通う夜の蝶たちに、暗がりで突然出くわしたりした。そのよう...
秋に
雲と遊ぶ あの頃は 人目など気にしないで 道端など ごろんと寝転がると 真っ青な...
夢のまた夢
「私はあの男(親父)に騙された!」怨み節を卒業したはずの母親が今でも折につけ語る。親父...