深見東州先生の書籍「大徐霊」より抜粋しました。
かつて水子霊救済供養をしたときのことだ。天眼通力で見ると、
水子が五人、何とてるてる坊主のような紐でつるされていたのである。
さらに、その紐の先を見ると水子地蔵に縛りつけられている。
そして、その五体の水子霊はまるで犬のように、その水子地蔵の周りをぐるぐると回っているのである。
「いったいどうしたんだ」
私は理解に苦しんだが、すぐに理由がわかった。その人が以前水子供養を依頼した霊能者が
いたずらをしないようにとの一念で、念力縛りをして因縁供養をしていたのである。
たしかに、水子地蔵に縛りつけておけば、水子霊はいたずらできない。
しかし、それではあまりにかわいそうではないか。
水子供養の真の意味を理解せずに供養すると、とかくこうなりやすいのである。
「いたずらをしてはいけない」「母親から離れてどこかへ行きなさい」。
このように水子霊を払いのける念で供養しても、水子霊は決して救われないのである。
水子霊に限らず、たたり霊であろうと先祖霊であろうと、
除霊をするときにはすべて救霊であり、霊を払いのけるのではなく、心から納得させる必要があるわけだが、
それにはどうすればいいか。
相手の気持ちになりきることである。
それが、思いやりと真心の第一歩であるといえるのだ。
「ああ、あなたの恨む気持ちはよくわかる。さぞくやしかったでしょう。
苦しかったでしょう」
と本当に相手の気持ちを理解し、同情してはじめて、
「私の気持ちをわかってくれてありがとう。それでは、あなたのいうことに耳を傾けましょう」
となるわけである。
だから、徐霊をするには何よりもまず、相手の霊の心を理解しなければならないのだ。
ただ単に位牌をつくったり、像を彫ったりするだけでは、真には救えないことを知っていただきたい。
ですから、水子霊の気持ちを一番よくおわかりになるのは、当のお母さんでありましょうから、
巷の霊能者やお寺さんに任せ切ることなく、土地の鎮守様(産土神)によく御祈願されて、
真心を込めて水子霊に語り、産土の神様に罪をおわびして、
その神様に水子霊天国回に霊送していただくようにねんごろに
お願い申しあげることをおすすめいたします。
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深見先生は、著書の中で、水子の徐霊はとても難しいということを書いておられます。
また、易の先生にお願いしたばかりに、間違った水子供養で70万以上お金をかけてしまった女性のことも載っています。
最後に書かれたように、水子の気持ちがわかるのは、お母さん本人であるとありますが、
それは道理で言っても、「それしかない」と思いますし、水子にとっては、他人にどんなに自分の気持ちをわかってもらっても
自分の母親が全く理解していなかったら、供養もなにもありません。
また戻ってくることもあります。
でも私は、水子供養は、他人がすれば難しくとも、
お母さんたる人が、きちんと本筋を理解され、我が子として水子を労り、思い出し、語りかけ、
謝罪をすることで、きちんとした供養になると思っています。
水子は母親を困らしたいのではなく、どこにも行く場所がなくて泣いているので、
そこの根本的気持ちを理解していただきたいと思うのです。
わたしたちの生活に一番根付いて護り、ご指導下さるのは、地元の産土の神様ですから、
1日と15日にお参りしたり、毎週土日にお参りし、手を合わせることが大きな開運や水子救済になると思います。
初めに行く時には必ず、住所とお名前を述べることで、
神様の名簿に記憶され、管理してもらえるとあります。
御参考になれば、幸いです。
読んでくださり、有難うございました。