◆義父の情報
1/28に緊急入院したが、今日2/3にK病院からS病院に転院することになった。症状がかなり安定してしてきたので、リスクもほとんどないことが理由である。しかし、しばらくはK病院で実施ていた
①ステロイド薬による治療
②抗ウイルス薬レムデシベルでの治療
①、②は10日間治療継続なのであと4日ほど継続することになる。
現在、気になることは肺に影があることで、この治療に時間が掛る可能性がある。この先、「人工呼吸器」を装着する可能性もある。
◆PCR検査キット(その2)
専用の容器に規定量の「唾液」を採取した。

不活化液を入れて、赤いキャップで蓋をした。

識別ラベルを貼った。

吸水シートで容器を包んだ。

密封袋を用意した。

封筒に入れやすいように、丸めた。

専用の返信用封筒に入れた。

専用封筒を閉じて、郵便局に持ち込み投函した。
◆唾液を使ったPCR検査について
●新型コロナ感染症対策として、PCR検査を拡充することは、早期診断、感染拡大防止において重要な課題です。はじめは国立感染症研究所の検体採取マニュアルには、PCRの検体は喀痰や、鼻咽頭ぬぐい液(スワブ)と指定されていました。
●スワブ検査の実施は、医師、看護師、臨床検査技師等に限られています。感染リスクもあるため、その人員確保は難しく、検査に要するマスクやガウンなどの防護具も不足していました。人員・防護具の不足している状況でPCR検査の拡充を図るのは極めて困難であり、より安全、簡便な検体採取法の確立は急務の課題でした。
●我々は唾液による検体採取が鼻咽頭ぬぐい液と同等の検査精度をもつ可能性を示し※1 、厚生労働省も唾液によるPCR検査を認めました※2。
1 Iwasaki, S., et al. (2020). “Comparison of SARS-CoV-2 detection in nasopharyngeal swab and saliva.” J Infect.
(https://www.journalofinfection.com/article/S0163-4453(20)30349-2/fulltext)
2 https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_11636.html
PCR検査とは
ヒトの細胞やウイルスなどの生物は、DNAやRNAという物質(遺伝子)で構成されており、4種類の塩基と呼ばれる成分が規則正しく並んでいます。
塩基の並び方は生物毎に異なるため、塩基の並び方(塩基配列)を調べることによって、生物の種類や、病気などの異常があるかを調べることができます。
PCR法は、その生物固有の遺伝子を増幅させることによって、目的とする生物が「いるかいないか」などを調べることができます。
温度の変化でDNAを2倍、4倍、8倍…と指数関数的に増やしていき、最初は機械では検出できないほど微量であったものを検出できる量にまで増幅させることができます。
つまり…
温度の変化で遺伝子を増やして、“超”微量な病原体(新型コロナウイルス)の痕跡を探す方法です。

●ウイルスの遺伝子とPCR法
ウイルスの遺伝子はDNAやRNAという物質で構成されています。

4種類の塩基は様々な順序で並んでいて、その中にはウイルスの種類ごとに固有の配列があります。
PCR法で、そのウイルス固有の配列を増やす(増幅)ことができます。

新型コロナウイルス(SARS-Cov-2)はRNAウイルスなので、RNAからDNAを合成したのちPCRを行うRT-PCR法で検出します。
当院では、国立感染症研究所「病原体検出マニュアル 2019-nCoV 」に従い、 検体(鼻腔ぬぐい液、唾液、喀痰)中のSARS-Cov-2 の有無をリアルタイムRT-PCR法で測定しています。

リアルタイムPCRではDNAが倍々に増幅するたびに蛍光を検出し、一定の強度に達すると陽性(ウイルス由来の遺伝子がある)と判定します。ただし、壊れたウイルスの遺伝子(痕跡)も検出する可能性があり、実際にウイルスが悪さをしているか(感染性があるか)は区別できません。

https://www.huhp.hokudai.ac.jp/covid-19/pcr/
より