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◆市場区分見直しの背景
https://www.jpx.co.jp/equities/market-restructure/market-segments/index.html より
東京証券取引所（以下「東証」という）には、市場第一部、市場第二部、マザーズ及びJASDAQ（スタンダード・グロース）の４つの市場区分があった。
これらの市場区分は、東証と大阪証券取引所が2013年に株式市場を統合した際に、上場会社や投資者に影響が出ないように、それぞれの市場構造を維持したことによるものである。
しかし、これらの市場区分については、以下の2つの課題があった。
・各市場区分のコンセプトが曖昧であり、多くの投資者にとっての利便性が低い。
　具体的には、市場第二部、マザーズ、JASDAQの位置づけが重複しているほか、市場第一部についてもそのコンセプトが不明確。
・上場会社の持続的な企業価値向上の動機付けが十分にできていない。
　例えば、新規上場基準よりも上場廃止基準が大幅に低いことから、上場後も新規上場時の水準を維持する動機付けにならない。
　また、市場第一部に他の市場区分から移る際の基準が、市場第一部への新規上場基準よりも緩和されているため、上場後に積極的な企業価値向上
　を促す仕組みとなっていない。
東証は、以上の課題を踏まえて市場区分の見直しに向けた検討を進め、2022年4月4日に、「プライム市場・スタンダード市場・グロース市場」の3つの市場区分がスタートした。

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