ザイルと焚火と焼酎と

ザイルを使う登山にちょっぴり憧れ、山中に泊まると焚火を囲み、下山後は焼酎でほのかに酩酊。いい加減なのんびり登山の日記です

リハビリ山行第2弾は新緑とお花の奥多摩―――古里駅~大塚山~御岳集落~大楢峠~カタクリ山

2013年04月18日 | ハイキング/奥多摩

2013/4/11  ここのところ土日の天気が良くない日が続き、今日はぽっかり空いた平日の休みの日。S子と二人でリハビリ山行へと出かけました。久し振りに天益へも行く予定です。

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▲僕はリハビリですし、S子も前夜遅くの帰宅でしたから、出発は超ゆっくり! 9時くらいの自宅出発です。古里駅で下車し、多摩川をわたる万世橋から上流を眺めました。
僕は新緑が大好きです。紅葉よりも新緑が好きだと宣言するにはばかりません。柔らかい緑のグラデーションが本当に美しい! 写真の左にも見える山桜のフワッとした白色がまた何とも言えず絶妙ですよね。10:30ころ。

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▲この時季の山里歩きも大好きです。それぞれの家庭が庭を実に美しく手入れしてあって、我々のような通りすがりの者たちの目も楽しませてくれるからです。
庭の傍に咲く山桜がいいですよねぇ。手前の赤は何故かカエデなんです。10:35ころ。

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▲土筆も出ていました。10:37ころ。

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▲人の家を撮影して悪いとは思いましたが、こんな美しい花の咲く木がある家なんて最高ですよね。遠くの花を望遠撮影していますから、何の花かは分かりませんが、白と桃色の混ざったキメラみたいですね。10:40ころ。

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▲スミレは種類が多くて僕にはほとんど分からないものばかりです。春になって、スミレを見ると、心の中も本当の春になって来るようですね。10:43ころ。

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▲このスミレは僕にもわかります。葉っぱがギザギザなのでエイザンスミレですね。10:48ころ。

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▲最初の頃の山道はほとんど植林の中を通っています。11:16ころ。

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▲春になると植物だけでなく動物もうごめき始めます。写真では何にも伝わりませんが、この穴からはほんの少しずつ地下水が浸み出してきているのです。そして、そして、・・・・
穴の奥からはゲロゲロ、コロコロ、フーフー、何と表現できるかは難しいのですが、明らかにカエルが数匹、いや十数匹ほど鳴いています。覗き込んでも姿は見えません。土に潜っているのでしょうか? それとも穴を掘って隠れているのでしょうか? 11:32ころ。

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▲飯盛(めしもり)杉の看板が立っていました。おそらくこの写真の杉の木だとは思うのですが、椹(さわら)の確認は出来ませんでした。11:44ころ。

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▲植林帯も終わりに近づき、広葉樹林も現われ始めました。広葉樹は明るくて、暖かくて、気持ちがいいですね。11:49ころ。

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▲広葉樹林だと春先に光がたっぷりと入ります。ですから、低灌木や草の花も咲くのです。これはミツバツツジ。た~くさん咲いていました。ミツバツツジの後ろには山桜も咲いているのが見えるでしょうか。11:50ころ。

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▲登山道の様子も、ほらこんな感じに。11:56ころ。

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▲この時季いちばん美しく目立っている花がミツバツツジ。たくさん撮影したのでまた載せました。11:58ころ。

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▲この辺り、標高は800mくらいでしょうか。新緑はまだ芽吹いたくらいですし、山桜も蕾でした。足元はまだ冬のままで、乾いた落ち葉が降り積もっています。12:01ころ。

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▲この木は新芽と共に花も咲かせていました。名前はまったく分かりません。12:02ころ。
家に帰って調べてみると、どうやらこれは有名なクロモジのようです。

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▲大塚山920.3mの山頂が近づいて来ました。山頂に立つ塔が写真の右に見えています。12:19ころ。

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▲大塚山山頂には登らず、御岳集落へと向かいました。集落手前の登山道脇にはキブシが幾本も生えていました。キブシがこんなにたくさんあるのは何か意味があるのでしょうか? この果実を染料としても用いることがあったようですから、そのために集落の人が植えていたのでしょうか。12:36ころ。

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▲御岳山の富士峰公園手前に来ました。御岳集落のすぐそばですから、ミツバツツジも少しは人の世話が加わっているのでしょう? これまでのに比べると、わずかですが華麗な雰囲気が増しているように思えます。右奥のとんがったピークは鍋割山でしょうか。12:38ころ。

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▲ここまでは風が強くて、のんびりと休める場所がありませんでした。風下の登山道にベンチがあったので昼食を摂ることにします。すると、突然の霰(あられ)! ズボンの上の小さな白い点々が分かるでしょうか。さらに激しくなったので、傘を差します。霰は雨になったり、再び霰になったり。寒くて、手がかじかむ中で、手早くお昼を食べました。12:46ころ。

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▲このあたりカタクリが咲くことは知っていました。むかし見たことがありますから。でも、雨の中、傘を差しながらですから、とりあえず記録のためにだけ写したカタクリがこれです。13:07ころ。

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▲大塚山の山頂も踏みませんでしたけれど、御岳山山頂にも行きません。御岳集落を通って、大楢峠への登山道に入りました。13:11ころ。

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▲前線が通過したのでしょうか? でも、まだ寒気は居座っているようです。とっても寒いのですが、雲間から太陽がのぞくと輻射熱が生じます。エイザンスミレも嬉しそうです。13:32ころ。

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▲御岳山から大楢峠まではこのようなトラバース道が続きます。先行するS子。13:33ころ。

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▲ハシリドコロ。毒草ですが、好きな花です。僕は黒花は好きなのです。花の世界ではクロユリで代表されるように純粋な黒でなくても、濃い茶色や濃い紫色などを黒と呼ぶようです。他にはアオキの花やアケビの花も黒花ですよね。13:35ころ。

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▲ネコノメソウの仲間です。種類が多いので、何ネコノメソウかは分かりません。比較的オーソドックスなネコノメソウだとは思うのですけれど。16:59ころ。

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▲スミレの群生。スミレの仲間も本当に種類が多くて名前が分かりませんね。14:16ころ。

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▲大楢峠はすぐそこ。14:53ころ。

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▲大楢峠にはナラの巨樹があります。幹周4.5m、樹高27m、推定樹齢400年です。大楢峠と言う名前ですが、オオナラではなくコナラの木です。14:55ころ。
このコナラの木も弱って来ているようですね。こんな洞が空いています。

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▲大楢峠からの下山道ではこの時季いつもイカリソウに出会います。何とも美しい花。15:35ころ。

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▲山道から車道に出、奥多摩霊園を過ぎると、風景は山里になります。15:55ころ。

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▲遠くの山の斜面に山桜の花が霞んで見られます。望遠でカットしてみました。15:55ころ。

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▲「カタクリ山」に途中立ち寄りました。カタクリは最盛期は過ぎていましたが、ニリンソウがまだ美しく咲いていました。16:18ころ。

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▲さほど萎びれていないカタクリも残っています。16:19ころ。

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▲ミヤマキケマンも咲いていました。有毒植物でもあるそうです。16:28ころ。

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▲奥多摩駅へ向かう途中の多摩川です。両岸の新緑が見事でした。16:42ころ。

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▲天益の前あたりから奥多摩駅を撮影しています。背後の山には山桜がたくさん咲いていました。17:03ころ。

ここのところ天益を訪れても満席で、入れないことが続いていました。平日なので大丈夫だろうとは思っていましたが、座敷ではすでに消防署の方々が歓迎会なのでしょうか、盛り上がっているようです。僕とS子が座ったカウンターにも一人、二人と消防や警察の方々が加わって来ます。登山者は我々だけ。天益は平日でも繁盛しているようですね。
時間もたったのでお会計をしてもらって外へ出ると、Kさんとバッタリ。いまKさんは奥多摩湖に近いY井さんの自宅に泊まっているそうです。Y井さんがアメリカへ行っている間の留守番役のようですね。

膝の状態ですが、今回最終盤の下山時に左足を滑らせ、右足で踏ん張る場面が2回ありました。さほど強く踏ん張る必要もなかったのでたいした参考にはなりませんが、とりあえず痛みは走りませんでした。翌日、二日後など、右膝内側には痛みと疲労が少し残っています。それほど悪化する兆候はないようです。時間とともに回復するでしょう。


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