彼、m氏がうちの会社を辞めて二年近くになったある秋の日・・それまで絶えていた彼についてのいろんな情報が俺の周りに伝わってきた
彼はうちの会社を辞めてしまっても、彼の妻、中国人妻は以前としてうちの会社に勤めている関係で、うちで働く中国人女性パートと俺と話しているうちに、彼とその妻、その不幸な近況が俺のもとにも届けられたりしていた
彼女らの話によると、あの日本人のおっちゃん(彼女らa(中国女性たちはm氏の事をそう呼んだ)は
晴れて中国での自分のノウハウをいかせる会社を見つけたものの、会社の方針と彼の仕事に対するプライド、ポリシーの問題とがうまく折り合わず、
結局は会社を首にされてしまい、日本に舞い戻って来たものの、日本においてもいくつもの仕事をしてきたのだけれど、彼の物の考え方が災いしたのか、どこへ行っても仕事が長続きせず、
ときには、彼には似合わないトラックの運転手とかビルの夜間警備員みたいな仕事までするのだけれど、結局は彼の以前の高い履歴(中国における彼の華々しい戦歴という方が正しいかもしれない)の思考回路のまま、物事をたちまわる目線というものがあるせいか、職場の人間関係とか、上下関係みたいなものも、うまくいかず、結局自分から職をやめてしまうか、クビにされてしまう ということが多かったようだ。
そんな、出来ごとの連続に自暴自棄になってしまったのか、彼は職を探すのをやめてしまい、家に閉じこもりになってしまい、
毎日働きもせず、彼の中国人女性の作る大量の脂っこい本格的な中華料理に毎日舌ずつみしながら・・
(その頃になると彼の持っていた以前の日本人的なあっさりした質素な食感は失われてしまっていたらしく、中国人女性の作る身体に決して良くないと思われる高濃度の油を要した中華料理をたべていたらしい)
お酒を浴びるほど飲み、暴飲暴食を重ねて、かなり太ってしまっている生活状況であった。
そのうち、彼のそんな自暴自棄な生活の話題が話のタネとして俺の周りから消え失せると、
そのうち、彼はとうとう、そんな食事のせいか糖尿病になってしまい、その病気のせいか、
今はずいぶんとやせ細ってしまっており、おまけに病気からくる合併症から、かれは腎不全を患ってしまい、
週三回の人工透析をしなければならないという話を聞いた・・
糖尿病による人工透析・・・
そこまで、彼が病に陥ってしまっていることに俺はショックを受けた
糖尿病による人工透析をする患者は、寿命的に長く生きられないという事を俺は聞いたことがある
まだ、五十代前半であるはずの彼が、そんな状態に陥っているということが、年代の近い俺の気持ちの中で他人ごととは思えないものを感じた
同じ中国人妻を持つものとして・・
俺も実はこのm氏と会わなくなって二年間のあいだに、彼と同じように糖尿病になってしまっていた
中国妻の何も考えて作ることのない脂っこい食事を食べてしまうと、何年もそんな生活をしていると、
カロリを過剰に取ってしまうことになり、いつのまにか糖尿病予備軍の最前線にたたされてしまっている自分を見出すことがある
同じ中国人妻を持つ、彼も多分俺と同じことになってしまったのだろう
俺の場合は初期の段階で血糖値が高いという事が病院にいつて判明し、それから自分で食事制限とか運動とかして血糖値をさげる努力をおこなって現在は事なきを得ている。
しかし、その代償というものがあった それは、中国人妻との離婚であった
その理由という物はこうであった
俺が医者から糖尿病と宣告され、俺が糖尿病になったと中国人妻に言っても、それから彼女による糖尿病に良くない脂っこい中華料理が食卓に出なくなったのか? と言われば、
そんなことはなかった お構いなしに、彼女は以前と同じように脂っこい中華料理を食卓に出してきた
それは、どういうことなのだろう?俺は彼女の気持ちを思うと複雑な気持ちにならざるをえなかった
彼女ら中国では糖尿病の危険性とか認識というものはかなり俺の考えとして、あまり不幸な病気として思われていなのでは?と思ったりもした
愛する旦那がカロリを高く摂取してはいけない身体の人間であるということは、彼女と一緒に病院へ行って、彼女も先生から説明をうけたはずである
いくら彼女が中国人で日本語理解しにくいといっても、日本にいて六年にもなる彼女が言葉として、病院の場のニュアンスとして理解できないはずはなく、だから、糖尿病と宣告されて、その意味を理解し、旦那の危険な状況を理解しつつ、それで作られる彼女の旦那への初めて出す料理・・
それが、以前と変わらない脂っこい中華料理・・
その意味を考える時、彼女には悪気はないものも、長年脂っこい中華料理を作ってきた体質思考としてこれ以上のものを作ることはできず、
どうしてよいのかもわからないといところが彼女の真意ということなのだろう と俺には思われた
そんな危険な料理を 糖尿病の旦那である俺にとっては・・・受け入れるは自殺行為だと思えてくる
俺はこのままではこの中国人妻に殺されてしまうだろう・・
続く
彼はうちの会社を辞めてしまっても、彼の妻、中国人妻は以前としてうちの会社に勤めている関係で、うちで働く中国人女性パートと俺と話しているうちに、彼とその妻、その不幸な近況が俺のもとにも届けられたりしていた
彼女らの話によると、あの日本人のおっちゃん(彼女らa(中国女性たちはm氏の事をそう呼んだ)は
晴れて中国での自分のノウハウをいかせる会社を見つけたものの、会社の方針と彼の仕事に対するプライド、ポリシーの問題とがうまく折り合わず、
結局は会社を首にされてしまい、日本に舞い戻って来たものの、日本においてもいくつもの仕事をしてきたのだけれど、彼の物の考え方が災いしたのか、どこへ行っても仕事が長続きせず、
ときには、彼には似合わないトラックの運転手とかビルの夜間警備員みたいな仕事までするのだけれど、結局は彼の以前の高い履歴(中国における彼の華々しい戦歴という方が正しいかもしれない)の思考回路のまま、物事をたちまわる目線というものがあるせいか、職場の人間関係とか、上下関係みたいなものも、うまくいかず、結局自分から職をやめてしまうか、クビにされてしまう ということが多かったようだ。
そんな、出来ごとの連続に自暴自棄になってしまったのか、彼は職を探すのをやめてしまい、家に閉じこもりになってしまい、
毎日働きもせず、彼の中国人女性の作る大量の脂っこい本格的な中華料理に毎日舌ずつみしながら・・
(その頃になると彼の持っていた以前の日本人的なあっさりした質素な食感は失われてしまっていたらしく、中国人女性の作る身体に決して良くないと思われる高濃度の油を要した中華料理をたべていたらしい)
お酒を浴びるほど飲み、暴飲暴食を重ねて、かなり太ってしまっている生活状況であった。
そのうち、彼のそんな自暴自棄な生活の話題が話のタネとして俺の周りから消え失せると、
そのうち、彼はとうとう、そんな食事のせいか糖尿病になってしまい、その病気のせいか、
今はずいぶんとやせ細ってしまっており、おまけに病気からくる合併症から、かれは腎不全を患ってしまい、
週三回の人工透析をしなければならないという話を聞いた・・
糖尿病による人工透析・・・
そこまで、彼が病に陥ってしまっていることに俺はショックを受けた
糖尿病による人工透析をする患者は、寿命的に長く生きられないという事を俺は聞いたことがある
まだ、五十代前半であるはずの彼が、そんな状態に陥っているということが、年代の近い俺の気持ちの中で他人ごととは思えないものを感じた
同じ中国人妻を持つものとして・・
俺も実はこのm氏と会わなくなって二年間のあいだに、彼と同じように糖尿病になってしまっていた
中国妻の何も考えて作ることのない脂っこい食事を食べてしまうと、何年もそんな生活をしていると、
カロリを過剰に取ってしまうことになり、いつのまにか糖尿病予備軍の最前線にたたされてしまっている自分を見出すことがある
同じ中国人妻を持つ、彼も多分俺と同じことになってしまったのだろう
俺の場合は初期の段階で血糖値が高いという事が病院にいつて判明し、それから自分で食事制限とか運動とかして血糖値をさげる努力をおこなって現在は事なきを得ている。
しかし、その代償というものがあった それは、中国人妻との離婚であった
その理由という物はこうであった
俺が医者から糖尿病と宣告され、俺が糖尿病になったと中国人妻に言っても、それから彼女による糖尿病に良くない脂っこい中華料理が食卓に出なくなったのか? と言われば、
そんなことはなかった お構いなしに、彼女は以前と同じように脂っこい中華料理を食卓に出してきた
それは、どういうことなのだろう?俺は彼女の気持ちを思うと複雑な気持ちにならざるをえなかった
彼女ら中国では糖尿病の危険性とか認識というものはかなり俺の考えとして、あまり不幸な病気として思われていなのでは?と思ったりもした
愛する旦那がカロリを高く摂取してはいけない身体の人間であるということは、彼女と一緒に病院へ行って、彼女も先生から説明をうけたはずである
いくら彼女が中国人で日本語理解しにくいといっても、日本にいて六年にもなる彼女が言葉として、病院の場のニュアンスとして理解できないはずはなく、だから、糖尿病と宣告されて、その意味を理解し、旦那の危険な状況を理解しつつ、それで作られる彼女の旦那への初めて出す料理・・
それが、以前と変わらない脂っこい中華料理・・
その意味を考える時、彼女には悪気はないものも、長年脂っこい中華料理を作ってきた体質思考としてこれ以上のものを作ることはできず、
どうしてよいのかもわからないといところが彼女の真意ということなのだろう と俺には思われた
そんな危険な料理を 糖尿病の旦那である俺にとっては・・・受け入れるは自殺行為だと思えてくる
俺はこのままではこの中国人妻に殺されてしまうだろう・・
続く