かりんとうの小部屋Z

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とりとめのないこと

2019年11月06日 21時26分56秒 | 生活のこと
いとこの葬儀が終わった。
化粧されていたにも関わらず、彼の顔は決して美しいものではなかった。
ずっと部屋から出ず、風呂にも入らなかったので、においもした。
安らかな、とはいえない姿だった。
たぶん本人は、自分が死んだこともわかっていないだろう。

葬儀の時、ほとんど語るエピソードがなかった。子供の頃の話か、
ここ数年の病気のことしか話題がなかった。悲しい。

お通夜のときは涙が出ず、こんなものかと思ったが、葬式の時は
こみあげるものがあった。そして今でも涙が出る。
祖父、祖母の時も泣かなかった。人の死で涙が出たのは初めてだ。
心の中は未整理。たぶんずっと整理できず、いや整理せずに生きていく
かもしれない。

本当はもっと長生きできるはずだったと思う。できるなら人生の最初の
方からやり直させてあげたい。こどもの頃は、何が人生に重大な結果を及ぼすのか
なんて、わからなかった。

家が店をやっていて、ほとんど親子の時間がとれていなかった。だから薄暗い部屋で
ゲームをするしかなかった。その結果、てんかんになってしまった。愛情不足で自信が
持てず、高校も行けなかった。そういう人生だった。かわいそうな人生。

私も自分の人生、自分のことにかまけていた時期が長く、人に興味を持ったり、優しく
したりできない日々が長かった。3年前関東に戻ってきて、ようやくそういうことが
できるようになり、これから彼と向き合いたいなとずっと思っていた。
今年ようやく会うことができ、さあ、これからと思っていた矢先に亡くなってしまった。

でも今年会えてよかった。向こうも楽しそうにしてくれた。神様が最後に会わせてくれたのかもしれない。

彼の分も生きなければならない。いつかあっちの世界で会えるだろうか?