新法相・鳩山邦夫氏にチョウ違法採取疑惑 同行の邦人が感電死した比の事件の顚末
(昔の記事ですが 2007年08月27日)
安倍内閣の改造人事で27日、法務相に内定した鳩山邦夫議員をめぐって、昨年12月、フィリピンの自然保護区内でチョウを違法に採取していた疑惑があらためて浮上している。鳩山議員は外交官などに発給される公用ビザでフィリピンに入国、鳩山議員の依頼で同行したマニラ首都圏パラニャーケ市在住のチョウ収集家、日向博美さん(当時58)とともに、ルソン島カビテ州テルナテ町の自然保護区「パライパライ山系マタアスナグロド国立公園」に入った。同地区ではチョウの採取は禁じられており、鳩山氏は「チョウの観察をしていただけで」と主張しているが、秘書とともに長さ4メートルの捕虫網を持っていた。その「観察」のさなか、日向さんの捕虫網がが高圧電線に触れる事件が起きた。日向さんは両足を切断、今年4月に多機能不全で死亡している。(ベリタ編集部)
日向さんの娘さんのブログから
あらまし
[ なんでもない ]
2006年12月25日。世がクリスマスで浮かれる日。
此処に同じく浮かれる人間が居た。
「フィリピンでチョウを採りたい、誰か案内してくれるものは居ないか」
三日前に衆議院議員鳩山邦夫氏からの申し出を快く引き受けた、
現地在住で地理は勿論、チョウにも詳しい日向博美氏だ。
今日は日向氏の頼れる相棒、フィリピンで最候補のボディガード、秘書などの一行と共に、
フィリピンの田舎に来ていた。
何をも忘れてチョウなどの虫を追っ掛けるのに夢中になれるこの場所は大のお気に入り。
少しでも暇を見つけては一人でやって、時を過ごす場所だった。
傍から見ればおじいちゃんとも云えそうな年の大人が、
無我夢中で網を振り回しているのだから、変人極まりないだろうが、そんなの関係ない。
そして。今日は大先生の前にして調子も良いし、気合充分。
さーて。私の良いところを見せてやろうじゃないか!
シジミチョウが好みだという先生の言葉で向かったのは草むら。
こういうところに隠れているものなので、一行は、
蝶採り網をパタパタやって、チョウが出てくるのを待っている。
そこに出てきたすっかり気分上々の日向氏。
「私に任せてください!」
手にしたカーボン竿を伸ばす、伸ばす。
軽いし、丈夫だし。チョウを採るときは決まってこれを使う。
日向氏に任せることにし、チョウが出てくるのを待つために網を持ち構える一行。
そして、勢い良く振り上げたその時。
ドッカーン!!
―爆発音だ。
何事かと思いき、顔を向ける一行。
信じ難い光景だった。映画のワンシーンなのか、なんなのか。
電線にカーボン竿が引っ張られているかと思いきや、ポキッと折れ。
竿を持つ手の皮膚は見る見る内に裂けて行き、一気に胸元から炎が炎上した。
一瞬の出来事だった。何も出来ずにただ呆然とするしか無かった。
今日は調子の良かったその人物。ずっと笑顔振舞っていたその人物。
クリスマスの日を家族とよりも、チョウを選んだその人物。
コンクリートに頭を強く打ち付け、後ろへと倒れ込む変わり果てた日向氏の姿がそこにはあった。
カーボン竿が恐らく電線に引っ張れる形になってしまったのだろう。
電線に当たると、引っ張られるか、吹っ飛ばされるかふたつにひとつ。
カーボン竿がポキッと折れただけ良かったのか。
目の前は崖だっただけに、後ろに倒れただけ良かったのか。
ううん。奇跡的にこのときは生き延びたかもしれないけれど。
今となってはどれも全てみな同じ。
このときにポクッと逝ってしまっていたのならば。
痛い思いしなくて済んだのに。
目の前で人が死んで。あの人にも響き渡ったかもしれないのに。
何で四ヶ月間生き延びたのか。
何の為に四ヶ月間生き延びたのか。
「いつまで蝶取りするの?」
「死ぬまでやるよー、パパは」
笑って会話したのは丁度この事故の半年前でこの事故の場所。
本当に事故だったの。
なんであの人は「蝶採集はしてない。観光に行っていただけだ」って。
そんな嘘吐いたの。
違法だろうが、何だろうが。
観光ならば虫取り網は要らないじゃない。
蝶採集へ、と案内したパパが。
だから虫取り網を用意したパパが。
それが事故の引き金になってしまったパパが。
バカみたいじゃない。
パパのやったことは違法だった。
蝶沢山採ったから、殺したから。
神様の罰だったのかもしれない。
違法なことをやってしまったから。
なら、アナタ。もう直ぐで償うことになるのじゃないかしら。
命を懸けてしまったというのに。軽々しく嘘吐いて。
パパね。まだ居るよ。
さっちゃん達置いていったこと。
物凄い後悔しているから。
何が間違っているのか。なんなのか。
一体何が起こっていたのか。なんだったのか。
全部全部まとめようと。このブログを立ち上げた。
あの日から今。今からあの日。
揺れる私。少しでも落ち着かせたくて。
体当たりで。本音で。書かせて貰いたい。
これからじっくりゆっくり書いて行くけれど。
どうも理不尽な点について先に書かせてください。
間違って思われているようなのが、やるせないとかです。
残された遺族は鳩山氏の援助を受けて居る。
そんなわけはありません。届いていないカンパ。
そのカンパが届いた後には何もありません。音沙汰ありません。
というか。そうではなく。あたしがまず初めに云いたいのは。
あたしが納得できないのは。嘘吐いたこと。それだけです、多分。
ピンチだったとき。父を助けてくれました。
お金がなければ救急病棟にも入れてくれないフィリピン。
おかげで入れて貰えました。
お金が無い日向家はそれで助かりました。感謝しています。
いえ。正しくは感謝していました、かもしれません。
私自身分からなくなっています。一体なんなのか。
そもそも誘いを受けなければ、その必要はなかった故に。
誘った方が悪い。故に誘いに乗った方も悪い。
父親が一番悪くて、許せない存在なだけに。
あたしのこのやるせないどうにも出来ない気持ちが。
ただ向いてしまったのが。嘘を吐いたというその事実な点みたいです。
訳分からないですね。分からなくて申し訳ないです。
ただ弁解して欲しい。チョウ採集に行ったんだと。
観光なんてそんなもんじゃないんだと。それだけです。
もう何がどうの云いません。云ったところでどうにもなりません。
ただ、撤回して欲しい。本当にチョウ採集に行ったんだと。
あたしの気持ちも収まらないし。何より。
パパの気持ちが全く収まらないんです。
いつか。いつか届くと信じて。
じっくり書いていきたいと思います。
ゆーっくり。まーったり。
私は、この話はだいぶ前に勝谷氏のラジオ番組で知りました。
なのでずっと鳩山氏に関してはいい印象がありません。
それは今も変わりません。
(昔の記事ですが 2007年08月27日)
安倍内閣の改造人事で27日、法務相に内定した鳩山邦夫議員をめぐって、昨年12月、フィリピンの自然保護区内でチョウを違法に採取していた疑惑があらためて浮上している。鳩山議員は外交官などに発給される公用ビザでフィリピンに入国、鳩山議員の依頼で同行したマニラ首都圏パラニャーケ市在住のチョウ収集家、日向博美さん(当時58)とともに、ルソン島カビテ州テルナテ町の自然保護区「パライパライ山系マタアスナグロド国立公園」に入った。同地区ではチョウの採取は禁じられており、鳩山氏は「チョウの観察をしていただけで」と主張しているが、秘書とともに長さ4メートルの捕虫網を持っていた。その「観察」のさなか、日向さんの捕虫網がが高圧電線に触れる事件が起きた。日向さんは両足を切断、今年4月に多機能不全で死亡している。(ベリタ編集部)
日向さんの娘さんのブログから
あらまし
[ なんでもない ]
2006年12月25日。世がクリスマスで浮かれる日。
此処に同じく浮かれる人間が居た。
「フィリピンでチョウを採りたい、誰か案内してくれるものは居ないか」
三日前に衆議院議員鳩山邦夫氏からの申し出を快く引き受けた、
現地在住で地理は勿論、チョウにも詳しい日向博美氏だ。
今日は日向氏の頼れる相棒、フィリピンで最候補のボディガード、秘書などの一行と共に、
フィリピンの田舎に来ていた。
何をも忘れてチョウなどの虫を追っ掛けるのに夢中になれるこの場所は大のお気に入り。
少しでも暇を見つけては一人でやって、時を過ごす場所だった。
傍から見ればおじいちゃんとも云えそうな年の大人が、
無我夢中で網を振り回しているのだから、変人極まりないだろうが、そんなの関係ない。
そして。今日は大先生の前にして調子も良いし、気合充分。
さーて。私の良いところを見せてやろうじゃないか!
シジミチョウが好みだという先生の言葉で向かったのは草むら。
こういうところに隠れているものなので、一行は、
蝶採り網をパタパタやって、チョウが出てくるのを待っている。
そこに出てきたすっかり気分上々の日向氏。
「私に任せてください!」
手にしたカーボン竿を伸ばす、伸ばす。
軽いし、丈夫だし。チョウを採るときは決まってこれを使う。
日向氏に任せることにし、チョウが出てくるのを待つために網を持ち構える一行。
そして、勢い良く振り上げたその時。
ドッカーン!!
―爆発音だ。
何事かと思いき、顔を向ける一行。
信じ難い光景だった。映画のワンシーンなのか、なんなのか。
電線にカーボン竿が引っ張られているかと思いきや、ポキッと折れ。
竿を持つ手の皮膚は見る見る内に裂けて行き、一気に胸元から炎が炎上した。
一瞬の出来事だった。何も出来ずにただ呆然とするしか無かった。
今日は調子の良かったその人物。ずっと笑顔振舞っていたその人物。
クリスマスの日を家族とよりも、チョウを選んだその人物。
コンクリートに頭を強く打ち付け、後ろへと倒れ込む変わり果てた日向氏の姿がそこにはあった。
カーボン竿が恐らく電線に引っ張れる形になってしまったのだろう。
電線に当たると、引っ張られるか、吹っ飛ばされるかふたつにひとつ。
カーボン竿がポキッと折れただけ良かったのか。
目の前は崖だっただけに、後ろに倒れただけ良かったのか。
ううん。奇跡的にこのときは生き延びたかもしれないけれど。
今となってはどれも全てみな同じ。
このときにポクッと逝ってしまっていたのならば。
痛い思いしなくて済んだのに。
目の前で人が死んで。あの人にも響き渡ったかもしれないのに。
何で四ヶ月間生き延びたのか。
何の為に四ヶ月間生き延びたのか。
「いつまで蝶取りするの?」
「死ぬまでやるよー、パパは」
笑って会話したのは丁度この事故の半年前でこの事故の場所。
本当に事故だったの。
なんであの人は「蝶採集はしてない。観光に行っていただけだ」って。
そんな嘘吐いたの。
違法だろうが、何だろうが。
観光ならば虫取り網は要らないじゃない。
蝶採集へ、と案内したパパが。
だから虫取り網を用意したパパが。
それが事故の引き金になってしまったパパが。
バカみたいじゃない。
パパのやったことは違法だった。
蝶沢山採ったから、殺したから。
神様の罰だったのかもしれない。
違法なことをやってしまったから。
なら、アナタ。もう直ぐで償うことになるのじゃないかしら。
命を懸けてしまったというのに。軽々しく嘘吐いて。
パパね。まだ居るよ。
さっちゃん達置いていったこと。
物凄い後悔しているから。
何が間違っているのか。なんなのか。
一体何が起こっていたのか。なんだったのか。
全部全部まとめようと。このブログを立ち上げた。
あの日から今。今からあの日。
揺れる私。少しでも落ち着かせたくて。
体当たりで。本音で。書かせて貰いたい。
これからじっくりゆっくり書いて行くけれど。
どうも理不尽な点について先に書かせてください。
間違って思われているようなのが、やるせないとかです。
残された遺族は鳩山氏の援助を受けて居る。
そんなわけはありません。届いていないカンパ。
そのカンパが届いた後には何もありません。音沙汰ありません。
というか。そうではなく。あたしがまず初めに云いたいのは。
あたしが納得できないのは。嘘吐いたこと。それだけです、多分。
ピンチだったとき。父を助けてくれました。
お金がなければ救急病棟にも入れてくれないフィリピン。
おかげで入れて貰えました。
お金が無い日向家はそれで助かりました。感謝しています。
いえ。正しくは感謝していました、かもしれません。
私自身分からなくなっています。一体なんなのか。
そもそも誘いを受けなければ、その必要はなかった故に。
誘った方が悪い。故に誘いに乗った方も悪い。
父親が一番悪くて、許せない存在なだけに。
あたしのこのやるせないどうにも出来ない気持ちが。
ただ向いてしまったのが。嘘を吐いたというその事実な点みたいです。
訳分からないですね。分からなくて申し訳ないです。
ただ弁解して欲しい。チョウ採集に行ったんだと。
観光なんてそんなもんじゃないんだと。それだけです。
もう何がどうの云いません。云ったところでどうにもなりません。
ただ、撤回して欲しい。本当にチョウ採集に行ったんだと。
あたしの気持ちも収まらないし。何より。
パパの気持ちが全く収まらないんです。
いつか。いつか届くと信じて。
じっくり書いていきたいと思います。
ゆーっくり。まーったり。
私は、この話はだいぶ前に勝谷氏のラジオ番組で知りました。
なのでずっと鳩山氏に関してはいい印象がありません。
それは今も変わりません。
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