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かりんとうの小部屋Z

このブログでは趣味や仕事や生活について、まったりと語っています。

車輪の下で

2013年04月28日 19時19分54秒 | BOOK
高橋健二訳が苦手で、高校の時に挫折して以来、十数年放置していた作品。
この松永訳はとても読みやすかった。
だがやはりこれは青春時代に読んでおくべき小説だと今さらながら後悔した。
時期を逸しすぎ!もう・・・高橋健二のバカバカバカ!(すみません・・・)

前半部分は、ああそうですか・・・て感じで別になんとも思わなかったけど、
面白いのはハンス君が挫折して故郷に戻ってきてから。
エンマちゃんとのやりとりとハンス君の死・・・。

ハンス君は死んでくれてよかった!とはいわないけど、
もし「ハンスはそれから車輪の下として一生冴えない人生を送りましたとさ」
とか言われたらもう暗くて救いようがない。
でもハンス君はわけわからんうちにドボンと死んでしまう。
死に方が滑稽すぎて、はぁ?ですわ。ちょっと笑った。
最後が悲劇的だという人もいるだろうが、天才少年が機械工として一生働くほうが悲劇だ。 死んでしまったことである意味めでたしめでたし?


あ、それとハイルナーとハンスって作者自身ですよね。 作者は車輪の下から逃げ切ったんですなあ。 もし逃げられなかったらハンスのようになってたんだろう。



高校生とかが読んだらどんな感想持つんだろう?聞いてみたいなー。



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