かりんとうの小部屋Z

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ギヴァー 記憶を注ぐ者

2016年11月16日 00時06分22秒 | BOOK
ディストピア。色も感情も、苦しみも死さえも隠された世界。ただひとりの老人だけが「そうなる以前」のすべての記憶を持っていて、主人公はその記憶の伝承を託される。 後半「愛を知る」とか「苦しい戦争の記憶も引き継ぐ」とか言ったときは陳腐な物語に落ちてしまいそうだったが、答えや結論を回避することでクォリティを保った気がする。 悲劇を予感させるラストは胸に迫るものがある。 素晴らしい小説なのでぜひご一読を。

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