甘い人間

本★ときどき★パン

お父さんはユーチューバー

2020-05-10 10:42:59 | NetGalley


うわぁ~・・海香のお父さん勇吾 馬鹿・・。
海香が父に向かって
「大人になって、テレビで有名になりたいなんて馬鹿すぎる」
と言ったのには同意です。でした・・。
でも、現在と12年前の過去の出来事が交互に描かれ、
そのために時々東京に出かけては、公園で気になった元気、虎太郎、唯を次々に拾って宮古島に連れてきたエピソードを知ると、
勇吾には有名になる必要があったことが分かってくる。
『俺のやーでぃーだ』いいねぇ。
これぞ、ゆいまーるさいが(宮古の言葉のつもりです)

内容紹介
宮古島のゲストハウス「ゆいまーる」のひとり娘、小学五年生の海香は絵を描くことが大好き。
将来は東京の美術大学に入りたいと思っていた。
そんなある日、父親の勇吾が宣言した!「俺はユーチューバーになる!」
宮古島の雄大な自然と、ゲストハウスに集う心あたたかな人々を通じて描く、感涙の家族小説。

【第62回メフィスト賞受賞】 法廷遊戯

2020-05-02 12:49:50 | NetGalley


「私が殺したんだと思う」
警察官だった父親の名誉を回復することはできるのか?
人間が人間を裁くには、確信に近い心証を形成し、
法廷で起きた過ちは、法廷で正す必要がある。
久我と美鈴、そして、結城馨。
高校三年生の夏、選択を誤った僕たちは、許されざる罪を犯した...
模擬裁判から裁判所の裁判へ。
すべてが繋がったとき、
なるほど、だから法廷“遊戯”なのかと腑に落ちました。
全体的に硬くて重い空気感の流れる作品だが、
サク(佐倉咲)の存在に救われる。


内容紹介

第62回メフィスト賞受賞作!長編法廷ミステリー

法律家を志した三人の若者。 一人は弁護士になり、一人は被告人になり、一人は命を失った――謎だけを残して。

法曹の道を目指してロースクールに通う、 久我清義(くがきよよし)と織本美鈴(おりもとみれい)。
二人の“過去”を告発する差出人不明の手紙をきっかけに、 彼らの周辺で不可解な事件が続く。
清義が相談を持ち掛けたのは、異端の天才ロースクール生・結城馨(ゆうきかおる)。
真相を追う三人だったが、それぞれの道は思わぬ方向に分岐して――?


“芸術界最高学府”へ潜入した大ヒットノンフィクション 遂に漫画化!

2020-04-27 11:22:00 | 読書


最後の秘境 東京藝大 天才たちのカオスな日常

まだ、第2話までですが、書籍で読んだ人・・自分・・にも、
まだ読んでないよ、知らないよという人にもおすすめです。

強烈キャラの著者妻藝大生、最高!!

流星シネマ 吉田篤弘

2020-04-24 11:04:59 | NetGalley



音楽だ!200ページ辺りで気づいた。
ずっと“音”のことが書いてあったのに、
〈流星新聞〉に気を取られていて気づくのが遅れた。
同じことは物語でも。〈川はまだ流れているのですね〉。
暗渠となった川に水の存在を認めたとき、過去と今がつながる。

鯨は再びやって来るかもしれない。音楽に導かれて。

中学生の夏、舟で川を下って海に出ようとした僕とゴー君とアキヤマ君の三人。
「人生の季節は冬に向かっているけれど、
何度でも再生し、何度でもやり直せる。」


見えないもの、
聴こえないものを
大切に紡いできた、
優しい物語の名手による
待望の長編小説。

都会のへりの窪んだところにあるガケ下の町。
僕はその町で、〈流星新聞〉を発行するアルフレッドの手伝いをしている。
深夜営業の〈オキナワ・ステーキ〉を営むゴー君、
メアリー・ポピンズをこよなく愛するミユキさん、
「ねむりうた」の歌い手にしてピアノ弾きのバジ君、
ロシアン・コーヒーとカレーが名物の喫茶店〈バイカル〉を営む椋本さん、
ガケ上の洋館で、〈ひともしどき〉という名の詩集屋を営むカナさん――。

個性的で魅力的な人々が織りなす、静かであたたかな物語。





















































































出版情報

発行形態 ソフトカバー
ISBN 9784758413497
本体価格



内容紹介


人生の季節は冬に向かっているけれど、

何度でも再生し、何度でもやり直せる。



見えないもの、

聴こえないものを

大切に紡いできた、

優しい物語の名手による

待望の長編小説。



都会のへりの窪んだところにあるガケ下の町。

僕はその町で、〈流星新聞〉を発行するアルフレッドの手伝いをしている。

深夜営業の〈オキナワ・ステーキ〉を営むゴー君、

メアリー・ポピンズをこよなく愛するミユキさん、

「ねむりうた」の歌い手にしてピアノ弾きのバジ君、

ロシアン・コーヒーとカレーが名物の喫茶店〈バイカル〉を営む椋本さん、

ガケ上の洋館で、〈ひともしどき〉という名の詩集屋を営むカナさん――。

個性的で魅力的な人々が織りなす、静かであたたかな物語。























































あとを継ぐ人 田中兆子

2020-04-20 21:52:21 | NetGalley


理容店/チョーク製造工場/麩菓子製菓会社/老舗旅館/サラリーマン
働く人や経営者たちの姿が湿度少なめにサクサク描かれる。

「若女将になりたい」範之27歳(心は乙女の次期社長)の話が面白かった。
断固として認めようとしない母親と、理解のある父親。
その背景にあるものは・・いい家族 範之は幸せ者だ。

継ぐとあるが、家業という狭い意味ではなく、
親の思いや長く働いている人の身の処し方などを各話の主人公たちが受け取っていく。
サラリーマンの父親と娘がファイターズの応援に行く話がよかった。
聞き上手のお父さんと娘の関係がいい。

チョーク製造販売会社の人たちが、
ブタさんを連れて部屋を出て行く伊藤さんのしんどさを分かって
接している姿がよかった。
マニュアル化なんてできないよね。


内容紹介
高校卒業と同時に親の反対を押し切って相撲部屋に入門し、26歳で膝の怪我が原因で引退、その後は東京で介護福祉士として働いている息子。
「オサダ理容店」を営む哲治は、「力士」も「介護士」もある理由からどうしても好きになれず、久しぶりに息子に再会したときも喧嘩別れをしてしまった。

それは離婚した元妻・真由美の仕事に起因していて―「後継ぎのいない理容店」

神原範之は都会暮らしを捨て、実家の温泉旅館を手伝うことに。
性同一性障害を自認している範之は、女性の格好で仲居の仕事をしているが、母親である女将からの理解がなかなか得られず――「若女将になりたい!」

社員の7割が知的障碍者というチョーク会社に中途入社した居ケ内翼は、同じ課の障碍をもつ伊藤さんとどう接してよいかわからず――「わが社のマニュアル」

物事がハイスピードで変わりゆく世の中で、親から、先輩から、会社から変わらず”受け継ぐ”ものを描いた全6篇の短編集。