甘い人間

本★ときどき★パン

井上荒野 そこにはいない男たちについて

2020-07-13 18:48:14 | NetGalley


たこ飯 豚肉のパリパリ揚げ 茄子みそ トマトの出汁びたし 蛤のフライ
〈この家の中で、夫の次にきらいなのが、このアイランドキッチンだ〉
料理好きの妻が料理教室に通い始めたらそれは『要注意』。光一とまりの会話が興味深い。
〈俺もきらいだったんだ、この家〉そう、嫌っているのはアナタだけじゃないよ、まり。
いるけど、いない。空気みたいな存在だと思えばいいのに...

内容紹介
愛する夫を喪った女と、 夫が大嫌いになった女。
“夫を亡くした女だと、彼には言わないで”
“私はこの男にほんの少し欲情している”
“私が忘れないかぎり、あなたはいるのよ”
“夫が死んでほしいと思っているの”

おいしい料理教室を舞台にしたふたりの“妻”の恋と冒険の人生模様(いろいろ)。
料理教室を主宰(しゅさい)している実日子(みかこ)は、一年半前、突然夫を亡くした。
悲しみの中しばらく教室を閉めていたが、 助手のゆかりのサポートもあり、やっと再開した。
そして次第に実日子は、ゆかりの弟で鍼灸師の勇介に心魅かれていく――

一方、不動産鑑定士の夫が大嫌いになってしまったまりは、 友人の誘いで、実日子の教室に通うことになった。
まりは、マッチングアプリで出会った星野とデートを重ねていたが……


コメントを投稿