甘い人間

本★ときどき★パン

わたしの美しい庭 凪良ゆう

2019-12-01 14:07:21 | NetGalley
#わたしの美しい庭 #NetGalleyJP

統理と路有は40歳。同じマンションの同じフロアーに住む友人同士。
百音もね 10歳

国見統理はフリーランスの翻訳家で尾上神社の宮司。
亡き元妻の子 百音(もね10歳)を5歳の時から育てている。

統理の高校生時代の友人の路有は屋台バーのマスター。
統理の所有するマンションの同じフロアに住んでいる。

マンションの屋上は庭園になっていて、「縁切りさん」と呼ばれる「尾上神社」がある。
ご神体は「断ち神さま」。
悪い縁を切ってくれる。百音ふうに言うと
「イヤな感じのもの」を断ち切ってくれる。切るのは悪縁だけ。

同じマンションに住む桃子。
形代に『世間体』と書き込んで、お祓い箱に滑り落とした話がよかった。

第3話の「ロンダリング」
複雑だ。人の気持ちや生き方って何に左右されるんだろう。
本能のまま生きているのは赤ちゃんだけだ。
その赤ちゃんが親にもたらすものは...

百音の「通信販売で宮司さんの免許を買った」発言に笑った。
路有を励ます6歳の百音がかわいい。

第4話「兄の恋人」
基と真由の関係、特に、真由の不安定さは読んでいて辛い。

Ⅱ「わたしの美しい庭」
百音が10歳なりに考える「思いやり」

『〇〇には幸せになってもらいたい』発言に💢
勝手に言ってろ!と常々思っていたので、
形代に【変な思いやり】と書いて、
イヤな感じを切ってもらう百音に爽快な気分になった。

桃子が「茨木のり子詩集」を思い出すシーンに出てきた詩。





内容紹介
マンションの屋上庭園の奥にある「縁切り神社」。
そこを訪れる<生きづらさ>を抱えた人たちと、「わたし」の物語。

百音は統理とふたり暮らし。朝になると同じマンションに住む路有が遊びにきて、三人でご飯を食べる。
百音と統理は血がつながっていない。その生活を“変わってる”という人もいるけれど、日々楽しく過ごしている。

三人が住むマンションの屋上には小さな神社があり、統理が管理をしている。
地元の人からは『屋上神社』とか『縁切りさん』と気安く呼ばれていて、断ち物の神さまが祀られている。
悪癖、気鬱となる悪いご縁、すべてを断ち切ってくれるといい、“いろんなもの”が心に絡んでしまった人がやってくるが――


『流浪の月』で鮮烈な衝撃を与えた凪良ゆうさん待望の新作です! 
前作とは違う空気を纏いながらも、根っこには同じ血が流れている素晴らしい物語。
優しさに満ちた凪良ワールドに、どうぞみなさん浸ってください!





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