嫌いだった写真

ゴールデンウィークに
撮った写真を整理した

彼氏にも
私を撮って貰ったから
私の写真もある


私は写真を撮るのは好きだけど

撮られるのが大嫌い

昔はね


椎名林檎さんの
『ギブス』の歌詞の

『写真になっちゃえば
私が古くなるじゃない』

ってあるけど
私も同じように思ってた


でも
本当の理由は
自分が嫌いだったんだと思う

幼稚園の時から
いじめられて

小学校も良い思い出もない

もちろん
中学校も

高校になってから
仲の良い友達が出来て
自分の曲がった心が
少しずつ修正された

でも
やっぱり
自分のことは
ずっと嫌いだった

社会人になって
色々経験して
少しずつ
自分の駄目な部分も
あって良いんだなぁ
って思えて

肩の力が抜けたら
他人のことにも
批判的に思わなくなって

気がついたら
色々な人が
私を支えてくれたことに
気づいた

彼氏が撮った私は
愛嬌に溢れて
彼氏が温かい眼差しで
私を見ていてくれることに気づいた

口では
『愛してる』
とか
『好きだよ』
なんて言わない彼氏

でも
私を撮った写真から
愛が溢れてるように感じた