君は猫背になりながら
マニキュアを塗ってる
左手の親指から慎重に
シンナーの微かな匂いがする
ときたま
「あ!」
とか
「しまった」
「あとで直せばいいや」
とか
大きな独り言を言いながら
右手に持っていた
マニキュアのブラシを
左手に持ち替える
右手も親指から慎重に染めていく
右手が終わったら
次は足の指
マニキュアを爪という
爪に塗ったら
扇風機を独占した
まるで
ψ(`∇´)ψ
こんな顔文字のように
手を扇風機の風に当てている
扇風機を
独占しているのに飽きた君は
「見て見て!
これムラになっちゃったの」
とセリフは失敗の報告なのだけれど
君はどこか愉しそう
「そうかな?」
僕は上手く返答出来ずに
面白みのない言葉になった
マニキュアを塗らなくたって
君は充分、僕にとって美しいのに
君は
爪にの水色のマニキュアを
唇には桜色の口紅を
耳には銀色の星のイヤリングを
付け加えていく
何も付け加えなくても
充分美しいのに
でも
何かを付け加えている君の姿は
愉しそう
愉しんでいる
君の姿も美しいことに
僕は気が付いた
マニキュアを塗ってる
左手の親指から慎重に
シンナーの微かな匂いがする
ときたま
「あ!」
とか
「しまった」
「あとで直せばいいや」
とか
大きな独り言を言いながら
右手に持っていた
マニキュアのブラシを
左手に持ち替える
右手も親指から慎重に染めていく
右手が終わったら
次は足の指
マニキュアを爪という
爪に塗ったら
扇風機を独占した
まるで
ψ(`∇´)ψ
こんな顔文字のように
手を扇風機の風に当てている
扇風機を
独占しているのに飽きた君は
「見て見て!
これムラになっちゃったの」
とセリフは失敗の報告なのだけれど
君はどこか愉しそう
「そうかな?」
僕は上手く返答出来ずに
面白みのない言葉になった
マニキュアを塗らなくたって
君は充分、僕にとって美しいのに
君は
爪にの水色のマニキュアを
唇には桜色の口紅を
耳には銀色の星のイヤリングを
付け加えていく
何も付け加えなくても
充分美しいのに
でも
何かを付け加えている君の姿は
愉しそう
愉しんでいる
君の姿も美しいことに
僕は気が付いた