
コロナ感染拡大で「緊急事態宣言下」と「記録的な猛暑」と云う悪条件の中で開催され、過去最多の金メダルラッシュに沸いた2020東京オリンピック。
菅内閣は政権延命のためオリンピック強行開催に踏み切ったが、NHKは8/10菅内閣「支持」29% 「不支持」52%の世論調査を報道した。
オリンピック開催については「よかった」「まあよかった」合わせて62%と好意的な結果だった。
だがそれは選手個々人の頑張りに対してであって、強行を決断した「菅内閣」とイコールではなかった。
開会式当時1300人台だった東京のコロナ感染者数は、4日から8日の閉会式までの平均は4470人にも拡大した。
全国的にも感染が拡大し8/2~8/31日まで、埼玉・千葉・神奈川・大阪に緊急事態宣言を、まん延防止措置を13道府県に発令した。
政府がどんな宣言を何度発しても自粛生活を強いるだけの無策「宣言」に「飽き飽き」していた人々は、オリンピック開催に惹かれ密集・密接も気にせず会場周辺や沿道に次々と集まりだした。
オリンピック開催と感染拡大は関係ないと菅首相らは言うが果たしてそうなのか。
不安は的中し8/11専門家会議は31都道府県で「感染爆発」が起きていると報告。
都内では救急搬送されても病床が無く120の医療機関で断られたとか、40度の発熱が一週間続いても入院出来なかったとか医療崩壊が各地で頻発し悲惨な状況が起きている。
事実自宅で亡くなる人も増え続けている。
当然にも医療従事者はオリンピック観戦どころではなかったし、今も自身の命の危険にも晒され続けながら献身的に医療にあたっている。
そんな労苦をよそに、金メダリスト全員に祝福の表現も稚拙な「作文棒読み」の電話やメッセージを発した菅首相。
金メダルだけ偉いの?選手全員に労いの言葉をかけたら!と言いたい。
金メダルをかじった「品性・品格・常識・人権感覚」の欠けらも知性も全く感じない河村市長。
そんなに金が好きなの?名古屋城の「金のしゃちほこ」を舐めてピカピカにしたらどう?と言いたい。
二人とも恥ずべき行為で辞任に値する。
8日IOCバッハ会長は「特例」で菅首相と小池都知事に「五輪功労章」の金章を、組織委の橋本会長に金章、武藤事務総長に銀章を授与すると発表した。
国民の命を危険にさらしコロナ感染拡大させた張本人たちに「五輪功労章」とは、「戦争犯罪者」に名誉の勲章を与えると同じことだ。
オリンピック貴族で金権亡者のIOCバッハ会長も菅首相同様即刻辞めるべきだ。
今やオリンピックは人類の平和の祭典でもないし、権力者はアスリートたちの競技・演技の努力の結果を「国家の名誉」や「国威発揚」に利用している。
オリンピックは既に金儲けを第一とする商業主義になり下がっている。
金権まみれのオリンピック開催はもう必要ない。
<オリンピック放送一色だったTVにうんざりの「根無し草」>