江戸川教育文化センター

「教育」を中心に社会・政治・文化等の問題を研究実践するとともに、センター内外の人々と広く自由に交流するひろば

NEWS江戸川区教組 No.2009

2021-01-10 | 江戸川区教組
        自らの労働条件は自らの手で!教え子を再び戦場に送るな!日教組・東京教組と共に闘おう! 
 NEWS 江戸川区教組
     2021/1/8 No.2009 江戸川区教職員組合(江戸川区中央3-7-11-102江戸川区平和運動センター)



謹んで新春のお慶びを申し上げます

1年前は想像もできなかった世界規模での新型コロナウイルス感染症の流行。
新年のあいさつだから…と言ったところで、違う話題で記事を書くなんてことができないくらいに、とにかくコロナの1年間でした。
そしてこれからも、生活の仕方も働き方も、コロナを念頭に置きながらの日々が続くと思います。

昨年2月28日の突然の休校要請の混乱と休校の延長、慣れない自宅勤務とその報告書類づくり、
休校中の課題作りと配布、卒業式や入学式をはじめ学校の取り組み全てのあり方の検討と感染症対策を講じながらの実施、
6月からの学校再開、分散登校、様々な行事の中止、夏休みの短縮と月に2回ペースの土曜授業、消毒作業…。
江戸川区では休校中のお弁当配布や学習動画作成とHPへの掲載などもありました。

当時はじっくり検討する時間もないまま、踏みとどまったりおかしいと思って声を上げたりすることが充分にできないまま、
とにかくその場その場でやっていくしかありませんでした。
1年近く模索してきた今は、本当に必要なことは何なのか、今までのやり方が果たしてベストなのかを振り返るきっかけなのだと考えて、
疑問に思ったことには声を上げながら、前に進みたいと思います。

また、コロナ禍であっても忘れてはいけないのが、働き方改革、1年単位の変形労働時間制、35人学級、オリパラ観戦、
ギガスクール構想、男女混合名簿などについての動向です。
しっかりとアンテナを張り、交渉などで現場の声を上げていきます。
教育改悪を許さず、平和・人権・環境を保障する教育運動に取り組みます。

日本赤十字社が作成した絵本アニメーション『ウイルスの次にやってくるもの』をご覧になった方はいるでしょうか?
新型コロナウイルス感染症への恐怖や不安に飲み込まれることに警鐘を鳴らしている動画なのですが、その中にこんな一節があります。
「恐怖は、誰の中にもいる。だから励まし合おう。応援し合おう。人は、団結すれば、恐怖よりも強く、賢い。
恐怖に振り回されずに正しく知り、正しく恐れて、今日、わたしたちにできることを、それぞれの場所で
かなり身勝手な解釈にはなりますが、下線の部分が、組合と同じだ!と思いました。
OB・OGの方々に支えていただきながら、団結し、強く、賢く、できることを一つひとつ、それぞれの場所で。

執行委員会や分会代表者会議は、感染対策を講じながら毎回行うことができています。
大会も悩みましたが、時期をずらしての開催をすることができました。
そのときそのときの最善を考えて、できることをやっていくしかないとこの1年を振り返り、改めて考えました。

私たちは、先人が培ってきた江戸川区教組の取り組みを絶やすことなく引き継いでいきます。
2021年もどうぞよろしくおねがいします。
                
2021年 1月
江戸川区教職員組合執行委員長



●●●年度末反省等に向けて●●●
緊急事態宣言発出!
1月7日(木)2度目の緊急事態宣言が発出されました。学校の休校は要請されず、部活などではそれぞれに応じた対応が求められています。
宣言下での教育活動は子どもの不安への対処など、様々な配慮や工夫が必要となり、教職員にさらなる負担がかかることが予想されます。
新規感染者が2000人を超えた東京で毎日通勤する教職員のみなさん、まずご自分の健康を守ることを最優先に考えてください。
それが子どもを守ることにつながります。
消毒作業など、職場で困ったことがあったら、区教組へお知らせください。解決するためにともにとりくみましょう。
 
新型コロナ感染拡大対策を! 
国内でもコロナウイルスの変異種が確認され、子どもたちへの感染拡大が危惧されています。
区は昨年11月からスクリーニング検査(高齢者・障がい者支援事業所、幼稚園・保育園、小中学校、約1800施設、全職員約2万2000人)
を実施しています。
12月9日時点で3677人が検査して全員陰性とのことです。「安心して仕事をする」ためにも社会的検査の継続を求めていきたいです。

男女混合名簿
11月の江戸川区教育委員会、それに先立つ10月の江戸川区議会では男女混合名簿の実施が全会一致で採択されました。
各学校でも新年度から実施できるよう、年度末反省などで話し合っていきましょう。
男女混合名簿の実施を決定するに至ったのは、一人のトランスジェンダーの高校生の訴えから始まりました。
一斉休校後、母校の中学校で男女別分散登校が行われていることに心を痛めた高校生は、
「江戸川区の制服を選択制にしてください!」いうネット署名(15000筆以上が寄せられた)とともに、
「男女混合名簿の実施」を区に請願し区長とも話し合いをもちました。
高校生から署名を受け取った区長は、「制服が原因で不登校になる、または自殺まで考えてしまうということはあってはならないと考えています。
学校は、子どもたちが安心できる場所であってほしい」と語ったそうです。
男女別分散登校する中学生の様子をみて、「スカートの制服を毎日、血へどを吐く思いで着て学校に通った」「自分のような子は苦痛だろうな」と感じ、
「不登校や、時に命にもかかわる問題だと知って、対応してほしい」と訴えた高校生の心からの要請に、教育に携わるわたしたちの一人一人が耳を傾け、
受けとめたいと思います。

1年単位の変形労働時間制
全国に先がけて北海道では現場の声を聞かずに「1年単位の変形労働時間制」が条例化され、新年度から実施されるとのことです。
コロナ下で超長時間労働に加えて感染防止対策などに心身とも疲労困憊するなか、拘束される勤務時間が延長するとどうなるのでしょう。
心配なこと、不安なこと等のご意見をお寄せください。区教委交渉に繋げたいと思います。

小学校35人学級実現!
12月17日、文科大臣と財務大臣による大臣折衝で、小学校の学級編制基準を一律35人に引き下げることが合意されました。
約40年ぶりのことで、来年度は小学校2年生を35人学級とし、その後順次引き下げて、2025年度に6年生が35人学級となります。
(小学校1年生はすでに実施)中学校の35人学級が見送られたことや、教職員の加配定数を基礎定数に振り替えることなどで、
小学校での専科指導や複数指導など、従来から行われてきた指導の工夫や改善が十分実施できなくなるなどの問題も懸念されます。
中学校への拡大、30人学級などのさらなる少人数学級の実現、持ち授業時数の上限規制のための定数改善を掲げて、継続して取り組んでいきましょう。


◆◆◆次年度の江戸川区教組の役員選挙について◆◆◆  
1月下旬に公示を送付する予定です。よくお読みいただき、立候補される方はご準備ください。
投票は2月下旬を予定しています。みなさまには投票をお忘れないようよろしくお願いいたします。  


<当面の予定> ご都合がよければご参加ください

1月分会代表者会議  1月8日(金)18時~ タワーホール船堀403号室
*コロナ感染拡大のため残念ながら終了後の交流会は今回も中止とします。

女性教職員の冬の講座 1月11日(月)14時~ 東京教組会議室(中止になりました)
*女性部ニュースでお知らせしたように参加希望は申し込み制です。 
 
教育委員会     1月12日(火)午後1時
*傍聴希望の方は15分前までに4F教育推進課で受付を
   
1月執行委員会   1月26日(火)18時~ 江戸川区平和運動センター    
 
☆いのちをまもれ!学術会議の任命拒否撤回!改憲手続法強行するな!改憲反対! 1.19国会議員会館前行動
           1月19日(火) 18時30分~ 衆議院第2議員会館前を中心に
 
2月分会代表者会議 2月5日(金)18時~ タワーホール船堀403号室

女性部大会  2月13日(土)13時30分~ 東京教組会議室
*代議員参加をご希望の方は委員長までお申し出ください。                   
              



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