ベニマシコ ♂
軍事情報包括保護協定(GSOMIA)とは
「親しい関係にある2国あるいは複数国間で秘密軍事情報を提供し合い、
第三国への漏洩を防ぐために結ぶ協定」のことで、今般、問題になったのは
日米韓の間での軍事秘密情報保護を目的とした条約であった。
日本は軍事偵察衛星を常時七機持っていて周辺国の軍事情報を収集している。
かたや韓国はこれを持たずレーダーだけによって情報を収集している。
だから、韓国がGSOMIAを破棄したとしても痛手を被ることはなかった。
ところが、アメリカは違った。情報収集に関しては韓国が抜けても
一切困ることはなかったけれど、アメリカを中心として日韓が協力しあってこそ
対中国において三国同盟の名分が立ち、押さえが効くことができた。
アメリカは北朝鮮のような弱小国を問題視していない。中国に向けて
日米韓の同盟誇示が重要だったのだ。
だから、今回のムンジェイン大統領のとった瀬戸際外交は大成功だったと
言えよう。彼が意図する最大の目的は米国が要求してきた50億ドルもの
米軍駐留経費の削減にあったに違いない。最後の最後で掌返しをやってみせ
米国に恩を売りこれを値切るものと思いわれる。
さて、利に聡いトランプ大統領を籠絡できるかどうか見ものだ。
ムンジェイン韓国大統領の敗北などと喧伝して勝ち誇ったような見解を
述べるマスメディアがあるが、それは薄っぺらい表面的な見解だと思う。
最初から狙って行った計画的”作戦”だったと、とらえるべきだろう。