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オシドリの場合も婚姻色と呼ぶのか

2008-06-05 13:02:11 | 野鳥観察
ブログ仲間から、「オシドリの場合も婚姻色というのか」との質問を受けました
(オシドリの雄は繁殖期にご覧のようにとても派手な羽になります
繁殖期が終わると番が解消して模様はほぼ雌と同じ様な地味な姿になります=エクリプス)
昨日のダイサギの場合についての説明に不十分なところがあったからだ
婚姻色とは、魚類、両生類、爬虫類、鳥類に現れる繁殖期の体色の変化をさします
多くは雄に現れるが、雌にも体色の変化が見られることがある
オイカワやウグイの場合がそれが顕著なのでこちらをご覧下さい
鳥類の場合、オシドリに限らず雷鳥でも繁殖期に劇的な変化があります
これを繁殖羽とか生殖羽と呼んでいます
しかし、色そのものに着目した時は、明らかに婚姻色と呼びます
ですから、下の1枚目の写真にあるオシドリは婚姻色なのだと言えます
お分かり頂けたでしょうか

写真は3枚です


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14 コメント

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Unknown (pole pole)
2008-06-05 15:11:42
オシドリのオスの婚姻色はカラフル過ぎて・・・
イチョウ羽がとても目立ちますね。
おどけた感じが滑稽にさえ感じてしまいます。
そこへ行くと メスはとても可愛いので大好きです。
エクリプスのオスは まともです。笑
同じ種とは思えないくらいの違いですよね~

にしてもキレイなお写真ですね~
 
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オシドリの雄は (あまもり)
2008-06-05 15:35:35
年中このようにカラフルだと思っていましたが、繁殖期後は二枚目、三枚目の写真にある雌に近い色に変わるのですか?繁殖期だけこんな派手な色合いだということなんですね。
留鳥になっているカルガモ以外は日本で繁殖をしないので繁殖期後の雄の色が変化することさえ知りませんでした。
Web検索して、マガモの夏の色を見ました。頭部が緑色じゃなかったのにびっくりです。
この雄のマガモは羽を痛めて北帰行ができずに日本に居残った雄らしいですが、このマガモは可哀想ですが、こういことでもなければエクリプスのカモを見ることなんかできないですよね。

渡りのカモ達は、夏のシベリア辺りで繁殖し子育てをしますが、子育てに忙しい時期には雄はもう派手な羽色を捨ててエクリプスになっているのでしょうか。もう雌の気を惹く必要はないと。はっきりしているというか、切り替えが早いというか(笑)

私はこのエクリプスを間違って覚えていました。若鳥から成長になる時に羽が入れ替わるのがエクリプスだと思っていたのです。正しく教えていただいて有り難うございます。
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鳥類のエクリプス (スイポテ)
2008-06-05 16:15:18
オシドリの雄の最高のおめかし姿、やはり婚姻色(繁殖羽)だったんですね。
私もあまもりさん同様、若鳥が成熟する前の羽姿をエクリプスというのかと思ったらそうじゃなく、繁殖期に入る前と後に羽が抜け替わるとき、外敵に襲われないよう目立たぬ姿になり、それをさして言うと知りました。
鳥たちの種の保存のため最大のイベントは婚姻です。
目一杯お洒落して雌を魅了し、番になる。
そして雌たちが抱卵、子育てする頃には・・・衣装を脱いで目立たぬ姿となり、外敵から身を守る。
なんてうまくできているんでしょう!!
自然の不思議!合理的!!

オイカワやウグイの婚姻色の美しさは金沢にいた頃、そばの犀川でよく見ていました。
ウグイの産卵で遡上する姿は勇壮ですよ。
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pole poleさん、こんにちは (polo181)
2008-06-05 16:57:41
コメントを有難う。婚姻色としての色の変化はオシドリが筆頭なのかもしれません。エクリプスではごく単純な色に変化しますからね。繁殖期が終わると雄達はひとかたまりになって屯するようです。しがないサラリーマンが酒場に集まるのに似ているかもしれません。何だか侘びしいかぎりです。笑
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あまもりさん、こんにちは (polo181)
2008-06-05 17:18:36
コメントを有難う。仰るとおりです。この派手な格好はあくまでも繁殖期だけの衣装です。終われば雌に似た格好になります。ただ、雌の目尻にある白い線から、雄雌の区別がつきますね。概ね貴女か書かれた通りですが、このオシドリも日本国内で繁殖する場合があるそうですよ。池の古木の穴に巣を作り雛をかえすそうです。当然私達はシベリアやカムチャッカでの彼らの生活を知りませんから、日本で見たとおりの姿だろうと思いこみます。私のその一人でした。魚類から鳥類まで、卵生の動物たちはこの婚姻色という点で繋がりがあるように感じます。
ご質問にあった、エクリプスについてですが、これには個体差があって、一番子を育てたあと、雌は雄のオシドリの中でまだ婚姻色が残っているのを探して二番子を産むそうですよ。ですから、”オシドリ夫婦”なんて言葉は根本から間違っているというべきでしょう。
教えるなんて、滅相もない、私もこれからどんどん調べなければならないことがあります。一生涯勉強が続きます。
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スイポテさん、こんにちは (polo181)
2008-06-05 17:38:59
コメントを有難う。エクリプスについては考えれば考えるほど不思議です。あの派手なオシドリの雄が見るも哀れな姿に変身します。身の安全のためなのですね。そう言えば、これまでに見たオシドリの番はどれも、大木の影になっている薄暗いところにいました。外敵を恐れていたのでしょう。あまりにも派手ですからね。
仰るとおり、トリたちの生殖について眺めるととても合理的です。オシドリは種の保存と同時に自らの生存も目論んでいるのですから。
犀川で実際にオイカワやウグイの遡上をご覧になったのですね。雄の色の変化は劇的に美しかったことでしょう。私はまだ見たことがありません。
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知りませんでした。 (ポージィ)
2008-06-05 18:07:20
こんにちは。
私もあまもりさんと同じで、オシドリの雄は常にあのような
綺麗な羽色をしているものと思い込んでいました。
変わるんですね~ しかも雌と同じような色合いにとは激変。
よく、鳥で綺麗なのは雄の方、といった言われ方をしますが、
正確には「婚姻期に」の言葉を入れた方がいい鳥も多いのですね。
いやー目からウロコでした。ありがとうございます。

オシドリの雄と雌と番の3枚のお写真、綺麗ですね~
そして、雄も雌もその目の可愛らしさに引き込まれました。
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ポージィさん、こんばんは (polo181)
2008-06-05 20:58:37
コメントを有難う。そうですよね、誰だってオシドリの雄はあのような模様のトリだと思いこむことでしょう。私達は実際にあのトリを見、また図鑑でも同じ模様のトリを見ていますから、無理もありません。
仰るとおり、繁殖期のトリはと、限定しないと大きな間違いをすることになります。お役に立てて幸いです。
3枚の写真を褒めてくださって、とても嬉しいです。たしかに彼らは目が可愛いです。それは、おそらく本能の赴くままに生きているからでしょう。
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オシドリ (紫陽花)
2008-06-06 13:53:02
とても綺麗な羽、鳥の事はよく分かりませんが
綺麗な鳥を見ることは心を和ませてくれますね。
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紫陽花さん、こんにちは (polo181)
2008-06-06 16:08:12
コメントを有難う。これは、婚姻色と云う言葉を
説明するために、過去の写真を掲載しました。日本
で一番綺麗なトリ10種に入っていると思います。
たしかに、花と同じように綺麗なトリを見れば心
が和みます。また、お立ち寄り下さい。
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