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私が観察に夢中になっているその時に、自転車から降りた初老の男性が、私のすぐ左側に座り込んで、弁当を開き始めた。普通、ちょっと距離を取って座るのが礼儀というもの。風は冷たいが陽射しが心地よい。私は腰にぶら下げたコーラを飲みのみ楽しみながら撮影している。彼は新聞紙で包んだデコボコに変形したアルミ製の随分と古い弁当箱を取りだして蓋を開ける。表面に海苔を敷き詰めて、その上に大きめの梅干しを2個間隔をおいて埋め込んである。プラスティック製のおかず入れをも開く。一目で、チキンの唐揚げだとわかる。彼はまだ無言だ。たまらず私がこう話しかけた。「美味しそうですね。暖かいし気分いいでしょう」と。
彼は、ご飯をほおばりながらこう答えた。「女房に死なれてね、弁当は自分でつくるんだ。」私は「そうでしたか、それは辛いですね。でも良く唐揚げなんか作れますね。偉いなぁ」と。すると彼は「スーパーで買って、昨夜の残り物なんだよ」と答える。それで、私は「ちょっと野菜が足りませんね」と言うと、彼は頷きながら「かあちゃんの煮物は最高だったからなぁ」としんみりした口調になる。30分ほどで食べ終えて、立ち去っていった。
ダイサギやアオサギは悠然と構えているのですね。
きっと餌をとるのも嘴が長いから上手なのかもしれませんが???
お弁当を拡げた叔父さんのお話もしんみりと聞きました。
やはり大変ですね。男性が残ると。。。
頑張らなくては!!
よく写っていますね。うまい!
それから日の丸弁当の話は、、
考えさせられます。
先に死んだ方が悲しまずに済むので良いけれど
残った主人はどうするか?何でも出来る人ですが
食事だけ作った事が無い人ですから・・・
先日京都の同窓会に出席。
其処でも奥様に先立たれて一人で食事を作る話が出ました。彼が言うのに『どうしてもシジミのみそ汁が
食べたくてねぇ。頑張って一生懸命シジミの貝を開けてみそ汁に入れて食べたけど大変だったよ』って
皆で大笑いしましたが、、本人はキョトン!
お気の毒なおかしな話でした。
主人にもシジミのおみそ汁の作り方を教えておかなくっちゃ~~案外知らないかもですね。
可愛いコサギ、でも気性は荒いんですね。
買った方のコサギの得意そうなポーズがおかしいですね。
お弁当を広げた男性のお話。
なぜpoloさんの側でお弁当を広げたのかなって考えて
いつぞやの車中で話しかけてきたお爺さんの話を思い出しました。
この男性も人恋しくてpoloさんの側に座ったのでしょうね。
poloさんから話しかけられるのを待っていたのでしょう。
男性の寂しさやpoloさんのお人柄が感じられ、読み終わってふうわりした気持ちになれました。
ある程度の年齢になってから、妻を亡くすと男性は元気を無くしてしまって、駄目になりますね。その意味で、一般的に女性の方が長生きなのは理にかなっています。ここで出会った男性は、まだましだと思いました。弁当を作って外に出るという意欲があるだけでも、良いことだと思いました。
なるほど、コサギはダイサギに助けを求めるのに、仲間同士では熾烈な争いをするのですね。
でも私はコサギが好きです。とてもきれいと言えない神崎川にやってきてくれるからです。ダイサギは淀川のコロニーが無くなってからこれまで一度も見たことはありません。コサギは貪欲で環境には余り留意しないのかもしれません。でもやはりきれいで素早いこのコサギが好きです。
poloさんは、安心できるオーラを放っているのかもしれませんね。poloさんのお若い頃は当然ながら知りませんが、今そばに居て安心できるオーラを持ってはるに違いない。人も水鳥もそれを感じているような気がします。
私もご主人同様炊事は苦手です。ご主人を、後に残すことのないよう、ご自分の健康維持には気を使ってください。
シジミのみそ汁の話は、笑えるようなものではありません。本人とすれば真剣ですからね。
彼が食べたのは、ご飯と唐揚げですからね。これじゃ、野菜が無いから良くありませんね。
私が彼のような立場になれば、即、食事の良い老人ホームに入るだろうな。食事の用意は男性にとってはとても面倒な仕事です。
私も、最初は変な奴だなと思いましたが、何か話したいのかなと思って、色々と話しました。記事には、その大事な部分だけを書いてあります。天気の良い日は、毎日多摩川の堤防に出て、自作の弁当を食べるのだそうです。新聞紙、アルミの弁当箱、海苔と梅干しの弁当、等々はっきりと見えてしまいました。
泉の森(近くの自然公園)ではコサギしか見かけませんが池に魚が沢山居るのでしょうか
何匹かは居るのでしょうが一匹ずつ悠然としています。人間も眼中にないような悠然たる態度です。
衣食足りて何とかなのでしょうね{笑)
私poloさんの人間観察記凄く好きです
つい引き込まれます。
神崎川は貴女の”多摩川”でしたよね。そこに現れるコサギが可愛いに違いありません。よ~く分かります。身体が小さくて小回りが利くから、昆虫などを素早くとれるのでしょう。こちらは、川と中州が広いので、トリは沢山居ります。トリの数と種類は餌が豊富かどうかで決まることでしょう。
今日はこの男性と話をして、いろいろ聞いてあげたのが良かったのかもしれません。私は簡易椅子、だからちょっと高い位置。すぐ横の草原の上にどっかと座る。大抵、その場合は相手から「何を狙っているのですか」と尋ねて来るのが普通です。それが、いきなり弁当を開きだしたので、私は「オヤ、話をしたいのだな」と思いました。それが的中したのでした。いろいろ聞いてあげて良かったです。年齢的に”害を与えない人間”に見えるのでしょう。
”人間観察記”をお褒め下さって、とても嬉しいです。以前は、他人と話すのは億劫でしたが、いまでは、落ち着いて話せるようになりました。今日は、彼の役に立ったかも知れません。