スケッチブック

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井戸尻遺跡

2014-08-18 00:21:34 | 科学


まずもって、先日ご紹介した尖石遺跡の場所ですが、茅野市と原村の中間と
ご説明しましたが、これは間違いでして、茅野市の東約5キロと思って下さい。























井戸尻とは地名。無数にある八ヶ岳山麓の湧水地でもっとも下に位置するところとの
意味で、井戸(湧水)の尻(最後)と考えればよい。やはり5000年前から4000年
前まで栄えた縄文人の集落で、実用品よりも祭祀に用いられたものが多い。

展示品はどれも第一級の作品ばかりだが、写真でご紹介した最後の壷は、ずば抜けて
美しいと思った。生活に余裕がなければ、このような優雅な作品は生まれないだろう。
私も、秋には食べきれないほどの山栗を拾うけれど、かれらもそれらを貯蔵して、
ゆったりと暮らしていたのだろう。黒曜石もたくさん採れるので、矢じりには困らない。
小動物を捕らえては蛋白源としたのかもしれない。



明日はこの地方の明治大正時代の文物をご紹介します。

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