二度目のチャンス
原作:Billy Graham翻訳:polo181
1929年の秋、全米大学アメリカンフットボール選手権大会の決勝戦でカリフォルニア州立大学が名門ジョージア州立工科大学と対戦した。試合中に一人の選手が相手方がハンブルしたボールを拾い上げました。しかしあまりの激闘で緊張していた彼はこともあろうに反対側の自陣に向けて走りだした。驚いたチームメイトはゴール寸前でタックルして倒して事なきを得た。ハーフタイムの休憩で選手全員が控え室に戻ってきて、このプレーについて監督が何と言うか神経をピリピリさせながらベンチに座った。この若者は頭からすっぽりタオルを被ってうつむきながらしくしく泣いていた。みな監督の言葉を待った。
選手達が後半戦に臨むための用意が出来た時、みな監督の言葉に仰天した。監督は「後半戦も同じメンバーで戦うぞ!」と宣言したのだ。この若者以外は全員グラウンドへと階段を駆け上がって行った。しかし、若者は立ち上がろうとしない。頬を涙で濡らして、こう言った。「監督さん。私は出来ません。私は貴方の顔に泥を塗ってしまった。カリフォルニア大の名誉を汚してしまった。私は二度と観客の前にこの顔を見せることはできません。」
これを聞いた監督は後輩達が居並ぶ前でその若者の肩に手を置いて、「立ちなさい。そしてグラウンドに出なさい。試合はまだ前半が終わっただけだ。勝利は後半にかかっている。普段の力を出しなさい、そうすれば必ず私たちが勝利するぞ!」と言いました。そして結果的にこの青年の活躍があって勝利を収めたのでした。
<写真は自宅近くの学校で撮影。花も蝶も名前を知りません>
阪神のリリーフピッチャーの安藤はダイエー打線に打ちのめされ試合は負けてしまったのにかかわらず、星野監督は翌日のリリーフにも安藤を起用。
安藤は昨日とはうって変わって見事に打線を押さえ試合を勝利。
気の弱い安藤を見事に使いこなした星野監督は「なんでまた安藤だと思っただろ」とインタビューで笑いながら応えていました。
選手を生かすのも殺すのも監督しだい。安藤と星野監督に惜しみない拍手が湧き上がりました。
と、私がヘタなショート書いてどないすんねん、ですね。すんません。
あの心地よい試合を思い出させてもらいました。ありがとうございます。
とても良い話で、最も必要な指導者の姿です。スポーツを問わず、指導者や上司の意識次第で、過去にどれだけの若者が挫折したことか。玉も磨かれなければ光りません。今こそ上に立つ者の的確な資質が必要でしょう。
技術よりさらに大切なことを実践した良いお話ですね。
写真、お花も蝶も、綺麗で、ほっと和みます。
この蝶、家の庭にも遊んでいましたが、写したらピンボケ。だから、poloさんの写真に「アラッ、綺麗」と呟いています。