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6月27日一般質問の解説(2)北海道夕張市への職員派遣について

2014-08-12 | 人口減少問題とDIY主義!
 大変遅くなりましたが、6月27日の一般質問について、3回に分けて解説致します。是非、お読み下さい。

① 北海道夕張市への職員派遣について

問(鈴木) 人口減少・高齢化対策の先進地である夕張市に県職員を派遣することは、財政再生団体の現実や今後あるべき対策について学ぶことにつながる。来年度から派遣すべきではないか。

答(県) 夕張市は、地域再生と財政再建の両立を目指した、市民との協働によるまちづくりに取り組んでおり、学ぶべきところがある。夕張市等の先駆的取組を進める団体への派遣については今後検討する。



解説: メロンで有名な夕張市は、日本で唯一の財政再生団体です。企業で言えば、倒産し、現在再建中の自治体です。そんな夕張市を、政府は、この5月、「地域活性化モデルケース」に選定しました。一度倒産した夕張市は、今では最先端の取り組みを進めているのです。

 夕張市が「倒産した」大きな原因は、まず、急激な人口減です。炭鉱で栄えたピーク時の昭和35年には約11万7千人が夕張市に住んでいましたが、それから半世紀で1割以下の9千7百人程にまで減りました。一方で、炭鉱から観光の町への転換等のために多額の財政支出を行なった結果、膨大な借金を抱えてしまったのです。人口減と借金増という点では、全国の自治体や国も夕張同様の問題を抱えています。つまり、夕張の現実は、静岡、そして日本の明日なのです

 そうした課題先進地である夕張市に職員を派遣することは、夕張市の支援と共に、県にとっても財政再生団体の現実や今後の取り組みについて学ぶことにつながるはずです。正に、被災地である岩手県への職員派遣が、現地の支援だけでなく県の今後の防災にも大いに役立つことと同じです。県内では、既に浜松市と裾野市が夕張市に職員を派遣してきました

 夕張市への派遣については今後検討するとのことですが、まずは自分の目で確かめようと、8月18日から2泊3日で夕張市を調査してきます。後日報告致しますので、ご期待下さい!

 お読み下さり、ありがとうございます。


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