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吉備路ぶらり旅

2010年11月21日 | つぶやき
今日は休みをとりました。

岡山観光の一日です。

大和朝廷時代に造られたそうです、鬼ノ城(きのじょう)へ行きました。


倉敷の北にある吉備というところの北に高さ400mくらいの連山が続きます。

その中に鬼ノ城があって、手前の倉敷インター高速からも、

そのお城がはっきりと山の頂に見えます。

古い造りの山城です。


桃太郎伝説のもとにもなったそうです。

それではその謂れ(いわれ)をちょっとここで紹介します。


むかしむかしの話じゃ。

吉備国に温羅というそれは恐ろしい鬼がおってのう。

西国から都へ送る荷物を奪ったり、女子供をさらったりして、

人々を苦しめておったんじゃ。


この温羅の根城が今の鬼ノ城じゃ。
                       
温羅の乱暴ぶりを聞いた大和朝廷は武勇で知られる

五十狭芹彦命(いさせりひこのみこと)別名:吉備津彦命(きびつひこのみこと)を

温羅退治につかわした。


命(みこと)は吉備の中山に陣を構える。

「さあ、合戦の始まりじゃ。」

命は矢を打って打って打ちまくる。

けれども温羅をさるもの、岩を投げては返し、投げては返して、

矢は岩にあたって途中で落ちてしまう。


これでは勝負はつきそうにない。

ところがある日、困りはてた命に住吉大明神からこんなお告げがあった。

「一度に二矢をつがえて打て、一矢は食いあい、一矢は当たる」

このお告げどおりに命が日本の矢をつがえてヒョウと打ったところ、

一本はまた岩で落とされたんじゃが、もう一本はみごと温羅の左目に命中じゃ。

真っ赤な血を流して温羅は逃げた逃げた。

流れた血は地吸川になった。温羅はキジに姿を変えて山へ逃げた。

命はタカになってこれを追う。


温羅は今度は鯉になって血吸川に逃げ込む。

命は鵜になって追いつき、とうとう捕まえたところが鯉喰神社じゃ。


さらし首にしてめでたし、めでたしと思いきや、なんとこの生首が夜になると

気味の悪い声で泣きわめくんじゃ。

ある夜、命の枕元に温羅が現れ、こういうた。

「ワシの首を吉備津神社のかまどの下に埋めてくれい。

そうすれば釜を鳴らして世の吉凶を占ってしんぜよう」

願いを聞き入れると泣き声はピタリとやんだ。

これがいまも続いている吉備津神社の鳴釜神事のおこりじゃ。

どこかで聞いたような話しじゃと?

そう、桃太郎の鬼退治はこの話がもとになったといわれとるんじゃ。



私がもらった観光パンフに、そう載っていました。

しかしこの日は、その鬼ノ城の一部しか巡ってません。

次の機会にと楽しみにすることにしました。

あなた様も日本古来のロマンの旅を味わってみませんか。




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