森の中の恍惚

野山が笛を吹いている

葛袋神社

2024年12月23日 | 1/7,726 

東松山市の名門ゴルフ場、高坂カントリークラブの米山コースNo.14の北、坂東山の葛袋産業団地の北端に鎮座するPAR5の神(?)「葛袋神社(くずぶくろじんじゃ)」に参拝。


前の画像は参道途中の二の鳥居から社殿を見たところ。で、振り返るとこんな感じ。けっこう長い参道です。一の鳥居を出ると正面に「ばんどう山第二公園」で、その向こうが「化石と自然の体験館」となります。


では、参拝。何造りというのでしょうか? 迫力のある建物ですね。


斜め後ろから。


社殿前に「再建記念碑」というのがありました。
再建記念碑  平成元年七月吉日建之
 当社は川北山根大平の三郷を以って葛袋となし、其の中央山頂に五社大神と南方に白髪大神を守護神として祀り、明治五年両社を合祀し村社に列せらる。明治三十三年社殿を改築し、同四十年愛宕神社及び八坂神社を合祀し。社号を葛袋神社と改称す。
 昭和六十一年十一月二十七日不慮の火災により、社殿を焼失し、氏子一同再建を誓い多額の浄財を寄進し、平成元年四月十六日竣工壮麗清浄なる神殿に神霊を奉安す。
 仍って茲にその梗概を誌し永く後世に伝えんとする。
 総工費弐阡伍百七拾参万円



社殿裏に境内社。左から「大黒天・金毘羅大権現・金刀比羅神社・大黒天」


たま~に用事があってこちらへ来ることがあって、第二公園越しに見える鳥居が気にはなっていたのですが、奥にこんな立派な社殿があるとは思いませんでした。氏子さんたちの努力には頭が下がる思いです。
 葛袋では、かつて村の中央にそびえる坂東山(標高八五メートル)中腹に五社権現宮、村の南方に白髭神社・愛宕神社・八坂神社をそれぞれ祀っていた。このうち白髭神社が村の鎮守であった。
 明治五年、白髭神社を坂東山の五社権現社に合祀して相殿となり、「五社大神・白髭大神社」と号して村社となった。更に同四十年、愛宕神社と八坂神社をこれに合祀し、同四十五年に村名を採って葛袋神社と改めた。次いで、大正五年には、坂東山の麓の現在地に社地を移した。この坂東山は、昭和二十九年からセメント材採掘のために秩父鉱業によって切り崩され、現在では跡形もなくなっている。
 このように、当社の中心となっているのは五社権現社と白髭神社である。五社権現社は、その社名から察するに、熊野十二所権現社の内の熊野五所王子と呼ばれる若一王子(天照大神)・禅師(忍穂耳尊)・聖(瓊々杵尊)・児宮(彦火々出見尊)・子守(鸕鶿草葺不合尊)の五柱を祀る社と考えられ、恐らく熊野修験により奉斎されたものであろう。一方、白髭神社については「(隣村の)下唐子の白髭神社(現唐子神社)が当社の兄さんである」との口碑が伝えられている。下唐子の白髭神社は、応永十八年(一四一一)の創建と伝えられることから、当社の創建もこのころまでさかのぼるのであろうか。
 昭和六十一年に社殿を焼失したが、平成元年に再建が果たされた。

(Resource:「埼玉の神社」埼玉県神社庁)


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