森の中の恍惚

野山が笛を吹いている

天台宗法音山多門院福聚寺

2012年09月11日 | 空色の休日 2012 

東松山市立図書館の西、下沼公園の奥に見えるお寺「天台宗法音山多門院福聚寺(ふくじゅじ)」。


箭弓稲荷神社の別当寺としての歴史をもった名刹である。

当社は中世の兵乱により衰微し、野中の小社となり、近くの庵主が神前に一灯を供ずるのみになっていた。元和三年(1617)天海憎正が駿府から下野国へ神輿を守護し、当地松山宿を通行した折、大雨に見舞われたため、当社の宮守りをしていた庵主の草室に神輿を納めた。すると、忽然と弓箭を携えた翁が示現した。天海僧正が何者かと問えば「人にあらず、稲魂の神使なり、僧正守護する神輿の御先を掃仕して非常を静める役を、この松山野久の地に勤めん」と告げた。これを聞いた僧正は、庵主に翁の御告を伝えて当社の由来を聞き、箭弓稲荷大神を尊崇して社殿を造営した。この折、僧正は訪れた庵を一寺に取り立てて福聚寺という寺号を与え、庵主を別当職に補任した。(Resource:埼玉の神社>箭弓稲荷神社)


福聚寺の山門は、松山本郷宿町人三人衆の一人である岩崎家の裏門が移築されたものです。

:新編武蔵風土記稿の比企郡松山町の項には「天台宗下青鳥村浄光寺ノ末、法音山多門院ト号ス。開山祐般寛文七年正月廿二年示寂。本尊弥陀行基ノ作。寛永十八年ノ撞鐘アレド、銘文事蹟ノ考証トスベキコトナケレバトラズ。」と記載されています。

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