ども~そのタローで~す
日も長くなり、春はすぐそこかと思いきや、吹雪で視界が真っ白になり、
まだまだ予断を許さないお天気が続く五所川原ですが…
そんな吹雪の中、学校の校舎をバックに歩く若者の集団が…
…といえば、最近の「gosho×goshoブログ」をチェックしている読者様ならピンときたはず
そう、21日のそのタローブログでご紹介した法政大学奥津軽フィールドスタディーに参加している学生さんたちです
http://blog.goo.ne.jp/5shokanko/e/8bea5403c0a96a6a816d24552b50e6ae
これはその翌日の様子なのですが…さぁ、ここはどこでしょう
実は、皆さんが訪れたのは本州最北の農業専門高等学校、五所川原農林高等学校
因みに午前中は、金木地区の街歩きと津軽鉄道ストーブ列車の乗車を体験してきたそうですよ
とりあえずは、学食でほっこりランチから う~ん、いい表情ですねぇ
お腹がいっぱいになったところで、普段はめったに見る機会のない牛舎をのぞかせてもらうことができました
穏やかで人懐っこい牛さんたちに、一同興味シンシン…
この学校ではこの牛さんたちを、高校生の皆さんが丁寧にお世話しているんだなぁ…ということを実感したところで
「公開講座 津軽鉄道が結ぶ街づくり」がスタート
この公開講座のユニークな点は、何といっても五農と法政大、年齢も学ぶ専門分野も異なる学生さんが同席して行われるところ
どういった展開が生まれるか楽しみですね
まずは、五農の生徒さんから、同校での取り組みについて発表
トップバッターの「『街づくり五農農業会社』の取り組み~農業会社・IT・ツーリズム~」と題した農業クラブの発表では、「五農農業会社」の運営や、ITを利用して作物の生育状況を消費者に公開する試み、昨年実施された「駅からハイキング」の様子、などユニークな取り組みの数々について説明がありました
そしてこれに続く、作物班の発表「地下かんがいシステム利用による乾田直播栽培に挑戦」では、
乾田直播栽培で生産したお米「つがるロマン」が、「第3回お米甲子園」で特別優秀賞を獲得するに至るまでの試行錯誤の記録が語られました
この栽培方法で生産されたお米は味が良くない、という従来の概念を覆す快挙 なんだそうですよ
五農生の皆さんの本格的かつ先進的な取り組みの数々にはまさに驚くばかり
ところで五農といえば、通学手段・五農農業会社…など、津軽鉄道とは密接な関係。
続く、津軽鉄道 澤田長二郎社長による講演では、地域の人々が等身大でできることをする「コミュニティビジネス」の必要性について説かれました
「五農農業会社」は、まさに「コミュニティビジネス」の根本にある自助・公助の考えにもとづいた取り組み
また、地域活性化のためには県外からの交流人口を増やすのが必須、ということで、観光に寄与するためにもDMV(※)導入を目指したいという展望もうかがうことができました
津軽の歴史を刻む津軽鉄道、地元の力でいつまでも大事に残していきたいですね
※デュアル・モード・ビーグル:列車が走るための軌道と自動車が走るための道路の双方を走ることが出来る車両のこと
この講座のラストを飾る法政大学人間環境学部 西城戸誠准教授による講演は、外部の人々と交流することの大切さについて考えさせられるものでした
この中で、最も心に突き刺さったのは「地域への愛着がなくなってしまうことは、自らの「ふるさと」を荒らし、最悪の場合、なくしてしまうことにつながる」ということ
でも、自分の地域の良さや不足な点は「異質な他者」と出会うことによってはじめて気づくことができ、そこから愛着が生まれてくるのだそうです
確かに、地元の人ほど地元の良さは見えないものですよね
フィールドスタディはこの気づきを与え、地域をつなぐ役割を果たしてくれています
これからも、このような交流が続いていってくれたら嬉しいですね
今回の公開講座も、最後は出席者全員を対象とした質疑応答
高校生から大学生へ、そして大学生から高校生へのユニークな質問が飛び交い、
初めは緊張感が感じられた会場も、閉幕のころにはすっかり和やかな空気に包まれていました
そして別れ間際には… 「一緒に写真撮ろうよ!」という法政大学の女生徒さんの呼びかけで
五農×法政大学女子の集合写真が実現
年齢も学ぶ専門分野も異なる皆さんですが、数時間の交流でこんなに距離が近くなるなんてとても素敵ですね
皆さんとってもいい笑顔
五所川原農林高等学校・法政大学両校の皆さん、
これからのご活躍を応援しております
様々な人々との交流を通して自分の地域の誇りをどんどん探していきたいものですね
地域を知り、好きになるためのきっかけにしてもらえるような
ブログ書き込みに努めたいと改めて心に誓うそのタローでした