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過日、検事をしていた親しい友人と久し振りに一献した時の話を思い出し・・・
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某・連続殺人事件で
中学生の女子2人を殺して、捕まって、取り調べを受けて、裁判でも罪が重すぎるとして控訴を続けて、3度の公判全てで言い逃れが出来ずに刑が確定、刑務所に服役したものの刑期が終わる前に仮出所し、その数か月後に又、再再度小学生女児への強制わいせつ事件を発生させた
という報道があったことについて
仮釈放しなければ小学生女児への強制わいせつ事件は起こらなかったが仮釈放を決定した人々は責任を問われないことに不満タラタラでした。
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冤罪とされて、釈放された人の中にも非常に高率でそのような人が含まれており冤罪だったとの判断で 『無罪』 とされた人に国家賠償として国民の税金で大金を賠償 (プレゼント) しているのを国民は理解しているのだろうか? 『狼を野に放す』 ことに繋がっているのではないのか?
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夜も昼も家族も放って捜査して犯人を捕らえ、調べ、裁判して、その結果が 『狼を野に放す』 『国民の税金で犯罪者に大金をプレゼント』 というのに合点がいかないというのが愚痴の趣旨でした。
以下は愚痴の概要です 【結構解り易い説明でした】
国民が 『無罪』 と 『無実』 は今の日本の法律上では全く別物なのを解っていないっ!
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①今、君が背広の内ポケットに拳銃を持っている。
私が令状もなく、君の承諾も無く君のポケットに手を入れて拳銃を取り出して 「拳銃の不法所持」 として、逮捕・拘留・裁判となれば君は確実に 『無罪』 になる
拳銃を君が持っていたことは紛れもない事実! であっても。
何故かといえば、捜査手続きに違法があったから。 裁判官の発する 「令状」 も無く、相手の 「承諾 」も無いので拳銃という物的証拠は 「任意性のない違法収集証拠」 になるので裁判では証拠として採用されないから、証拠が無いということになる。
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②犯罪人ではなくなった殺人事件
住宅に併設されたシャッター付き駐車場で火災が発生し、住人の両親、息子は屋外に逃げたが、駐車場に隣接する浴室で入浴中だった娘が焼死した。
両親には多額の借金があったこと、両親は死亡した娘に多額の生命保険契約をしていて、保険金支払い請求。 (夫は過去に連れ子である娘に性的虐待をしていた事実も)
両親は建物に接続した密閉されたシャッター付き駐車場で、自動車の燃料タンクからポンプでガソリンを吸引して床面に散布、火をつけて火災を発生させて住宅を全焼させて、入浴中の娘を殺害した。
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当初の公判では、夫婦に無期懲役の判決。両名は控訴。
控訴審で控訴棄却。夫婦は最高裁に上告。
上告審で上告棄却。夫婦に無期懲役刑が確定。
20年後に夫婦は、再審請求。
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・犯行に使用したガソリン吸引のポンプ、着火したライターが発見されなかった。 【棄ててしまうと発見は非常に困難。海や川に捨てられた凶器を大勢の捜査員が探しても見つからないことも多い】
・夫婦の共謀時期と内容について、若干の違いがある。 【2人の僅かな記憶違い?】
・駐車場内の駐車車両の燃料タンクの不具合かも知れない可能性もゼロではない。
一番大きな理由が
・夫婦が火を着けようとしたのは事実だが、火を着けようとした直前に風呂のボイラーの火に気化したガソリンが着火した可能性が捨てきれない。 夫婦は夫婦が着火する直前にボイラーの火が自然着火した可能性も捨てきれない。夫婦は直接火をつけていない可能性もあるから無罪。0.01%程度でも可能性がゼロではない。
という一般国民からすると驚愕の理由だが日本の刑事裁判では、99.9%の疑いであれば、犯人は 『無罪』 という 『疑わしきは被告人の利益に』 『疑わしきは罰せず』 とする刑事訴訟法の理念がある。
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この事件について、警察と検察は謝罪しないのは当然だが夫婦は多額の国家賠償を求めて国を訴えている。
米国では数百発の銃の乱射事件などが頻繁にあるが 我が国で同じことがあったら発射された数百発の弾丸を全て発見し、集めて、弾丸は何処から何処に向けて、どのように飛んだのか? の立証まで裁判で求められる。
数多く、長期にわたる捜査手続きの中で1つでもミスがあれば、99.9%の立証になるから それは 『無罪』 となる。弁護士は犯人と判っていても検察の僅かなミスを突いて無罪を勝ち取る。
犯人が犯行を 認めれば 『有罪』 認めなければ 『無罪』 となる。
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犯罪者に優しく、被害者に厳しい。こんな刑事行政が罷り通っている国の制度は何とか変えないと正直者がバカをみる。
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少し興奮気味に話をしてくれましたが、なかなか判りやすかったです。
N自動車の元会長さんも裁判になるようですが日本の法律ならヤッパリ 『無罪の可能性がゼロではない』 という理論でいくと 『無罪』 ですかね? それとも検察が100%の立証をするのでしょうか?
最近は今まで知らないまま過ぎていたことを色々と知る機会が多くなりました。
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という報道があったことについて
仮釈放しなければ小学生女児への強制わいせつ事件は起こらなかったが仮釈放を決定した人々は責任を問われないことに不満タラタラでした。
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以下は愚痴の概要です 【結構解り易い説明でした】
国民が 『無罪』 と 『無実』 は今の日本の法律上では全く別物なのを解っていないっ!
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①今、君が背広の内ポケットに拳銃を持っている。
私が令状もなく、君の承諾も無く君のポケットに手を入れて拳銃を取り出して 「拳銃の不法所持」 として、逮捕・拘留・裁判となれば君は確実に 『無罪』 になる
拳銃を君が持っていたことは紛れもない事実! であっても。
何故かといえば、捜査手続きに違法があったから。 裁判官の発する 「令状」 も無く、相手の 「承諾 」も無いので拳銃という物的証拠は 「任意性のない違法収集証拠」 になるので裁判では証拠として採用されないから、証拠が無いということになる。
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②犯罪人ではなくなった殺人事件
住宅に併設されたシャッター付き駐車場で火災が発生し、住人の両親、息子は屋外に逃げたが、駐車場に隣接する浴室で入浴中だった娘が焼死した。
両親には多額の借金があったこと、両親は死亡した娘に多額の生命保険契約をしていて、保険金支払い請求。 (夫は過去に連れ子である娘に性的虐待をしていた事実も)
両親は建物に接続した密閉されたシャッター付き駐車場で、自動車の燃料タンクからポンプでガソリンを吸引して床面に散布、火をつけて火災を発生させて住宅を全焼させて、入浴中の娘を殺害した。
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控訴審で控訴棄却。夫婦は最高裁に上告。
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・夫婦の共謀時期と内容について、若干の違いがある。 【2人の僅かな記憶違い?】
・駐車場内の駐車車両の燃料タンクの不具合かも知れない可能性もゼロではない。
一番大きな理由が
・夫婦が火を着けようとしたのは事実だが、火を着けようとした直前に風呂のボイラーの火に気化したガソリンが着火した可能性が捨てきれない。 夫婦は夫婦が着火する直前にボイラーの火が自然着火した可能性も捨てきれない。夫婦は直接火をつけていない可能性もあるから無罪。0.01%程度でも可能性がゼロではない。
という一般国民からすると驚愕の理由だが日本の刑事裁判では、99.9%の疑いであれば、犯人は 『無罪』 という 『疑わしきは被告人の利益に』 『疑わしきは罰せず』 とする刑事訴訟法の理念がある。
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この事件について、警察と検察は謝罪しないのは当然だが夫婦は多額の国家賠償を求めて国を訴えている。
米国では数百発の銃の乱射事件などが頻繁にあるが 我が国で同じことがあったら発射された数百発の弾丸を全て発見し、集めて、弾丸は何処から何処に向けて、どのように飛んだのか? の立証まで裁判で求められる。
数多く、長期にわたる捜査手続きの中で1つでもミスがあれば、99.9%の立証になるから それは 『無罪』 となる。弁護士は犯人と判っていても検察の僅かなミスを突いて無罪を勝ち取る。
犯人が犯行を 認めれば 『有罪』 認めなければ 『無罪』 となる。
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少し興奮気味に話をしてくれましたが、なかなか判りやすかったです。
N自動車の元会長さんも裁判になるようですが日本の法律ならヤッパリ 『無罪の可能性がゼロではない』 という理論でいくと 『無罪』 ですかね? それとも検察が100%の立証をするのでしょうか?
最近は今まで知らないまま過ぎていたことを色々と知る機会が多くなりました。