ー 女 房 今昔ものがたり ー
“ 毎朝新聞 号外 2019.11.3 ”
注:おふざけ です。念のため 。
世界で一番幸福な男は
「アメリカで給料を取り、中国料理を食べ、イギリスのホームに住み、日本人の女房を持つ男」であり、
対して、
世界で一番不幸な男は
「中国で給料をもらい、イギリス料理を食べ、日本の家に住み、アメリカ人を女房にする男」だそうである。
出典はジョークの本であることをお断わりしておく(おおばともみつ「世界ビジネスジョーク集」中公新書ラクレ)。
ここで、日本人の女房とは貞節で控えめ、旦那さまを立て、ご帰宅とみるやツツと上がり框あたりに進み出て、三つ指をつき、「お帰りなさいませ。お疲れさまでした。すぐにお食事になさいますか。それともお風呂になさいますか?」と笑みをにじませて口上をのべる女房をいう。ハグなどはない。あれは紅毛異人がやるもので日本の文化ではない。
ある時、葛飾柴又のだんご屋のおやじが寅さんに「どんな女房が欲しいんだ」と聞いた。寅さんはこれと同じようなことを言った。 おやじの反応は即「今どきそんな女がいるか!」。
戦前ならいざ知らず、そんな女は今どき柴又界隈はもとよりどこの田舎にだっていやしない。
万一いたとしても40年も経った頃には「あんた、もう帰ったの!」、「ご飯は? えっ、食べてない? 何食べたいの? 玉子焼き? 面倒くさいわねー」となるというから恐ろしい(綾小路きみまろ 爆笑スーパーライブ第3集)。
西洋人は子どもの頃から女が威張っているのを目にしている。男の子はおもしろくない。そんな鬱々たる気分でいるところへ芸者ガールあたりがお客に愛想を振りまくのを見る。それでうっかり日本人の女はみんなああだと思いこみ、女房にしたがるのである。そろそろ上のジョークの修正版が出てもいい頃だ。