朝日新聞の「革新派」が戦争を主導した
>>朝日はなぜ大転換したのか。朝日の社史では在郷軍人会の不買運動が理由とされているが、そういう消極的な転換ではなかった。このあと朝日は、戦線拡大に慎重な陸軍首脳より先鋭的になり、青年将校を煽動したのだ。日米戦争をあおって「鬼畜米英」というスローガンをつくったのもアサヒグラフである。
>>戦前の朝日新聞の脱線の原因は、治安維持法でも利益誘導でもない。他社との競争の中で新
聞を売ろうとする熱意と、天下国家のためには多少の嘘は許されるという善意によって、大
本営発表を報道し続けたのだ。慰安婦報道でも原子力報道でも、リベラルな「革新」の側に
立とうとする朝日の姿勢は戦前と同じだ。そこに最大の落とし穴があることに、彼らは気づ
いていない。