ミステリー映画の醍醐味と言えば、予想のつかないどんでん返しに、アッと驚く秘密の暴露。そんなミステリー物で記憶に残る作品について書いてみます。しかし、五つ程思い出しては見たものの、実は半分以上はどんなどんでん返しだったのか覚えていませんでした。ハハハーです。
ということは、もう一度どんでん返しの面白さを味わえるわけですから、なんともうらやましい私でありましょうか・・・!?
さて、最初は「情婦」。1957年のビリー・ワイルダー監督作品で、原作はアガサ・クリスティ。彼女が自身の短編小説を戯曲化した「検察側の証人」という舞台劇の映画化だ。映画の脚本は、ワイルダーとハリー・カーニッツの共作となっている。
大昔にTVの洋画劇場で観たもので、動いているマレーネ・デートリッヒを見たのもこの作品が最初だった。
主演はタイロン・パワー。彼が金持ちの未亡人を殺した容疑で裁判にかけられ、その弁護に当たるのがチャールズ・ロートン扮するベテラン弁護士。ロートン弁護人はパワーの細君(デートリッヒ)を証人に呼ぶが、思いもかけず彼女は夫に不利な証言ばかりするのだが・・・というような話。
但し、この解説は映画雑誌等の受け売りで、実際のところ私はよく覚えてないんです。オオムカシですから。
その後、二転三転のどんでん返しがあって、全体としても、ワイルダーの話術の巧さが光るミステリー映画の傑作らしい。
ネット情報によると、この年のアカデミー賞では作品賞、主演男優賞(ロートン)、監督賞などにノミネートされたとのことだ。
これはビデオも出ているので、必ずいつかはもう一度観たい映画ですな。
2作目に思い出したのは、アンリ・ジョルジュ・クルーゾーの「悪魔のような女(1955)」。出演はシモーヌ・シニョレにヴェラ・クルーゾー、ポール・ムーリス、そしてシャルル・ヴァネル。96年にシャロン・ストーンとイザベル・アジャーニでリメイクされたが、40年前のクルーゾー版には遠く及ばなかった。
パリ郊外の寄宿学校の校長を、妻と校長の愛人である女性教師が共謀して殺害する。裕福な妻の財産という下地があって今の生活があるのに、この校長は非常に横暴な男なのだ。風呂場で溺死させた後、プールに投げ込み溺れたように見せかけようとするが、いつまで経ってもプールの底から浮かんでこない。思い切ってプールの水を抜いてみると、ソコ(底)に死体はなかった・・・というような話。
この後、ミステリープラス、ジワジワと気味の悪い雰囲気が醸成されていって、終盤にはアッと驚くショッキングな映像が!
但し、これも結末がどうだったか忘れています。
「恐怖の報酬(1953)」でも他の作家では味わえない独特のスリリングなムードを醸し出したクルーゾー監督の、これも独特な雰囲気のミステリー映画です。やはり、大昔にTVの洋画劇場で観ました。
未見ですが、47年の「犯罪河岸」も、ベネチアで監督賞を獲った刑事物の秀作らしいです。
3つ目は、「探偵<スルース>」。「三人の妻への手紙(1949)」と「イヴの総て(1950)」で2度のアカデミー監督賞と脚本賞を獲ったジョセフ・L・マンキウィッツの72年の作品。
ヒチコックの「フレンジー」の脚本を書いたアンソニー・シェイファーの大ヒット舞台劇の映画化で、映画の脚本もシェイファーが書いている。
主演がサー・ローレンス・オリビエとマイケル・ケイン。共にアカデミー主演男優賞にノミネートされたほどの名演で、これは映画館で観ましたが、観客も騙されてしまうどんでん返しが幾重にも仕込まれておりました。
ストーリーは、ネットから拝借すると<老推理作家ワイク(オリヴィエ)は、彼の妻とデキている美容師マイロ(ケイン)と話をつけようと、彼に宝石強盗を演じさせる。うまくいけばマイロには浪費家の妻を食わせるだけの金ができ、愛人のいるワイクには保険金が転がり込むという寸法だ。こうして、ワイクに乗せられるままマイロは強盗を演じる事になるのだが・・・。>という話。
確か、ほとんどのシーンがこの二人の俳優によって進められていったような映画でしたな。
後の二つは前三作のような賞に絡むような物ではないんですが、期待してなくて意外に面白かったという作品です。
「13デイズ」のロジャー・ドナルドソンの87年の作品「追いつめられて」と、アラン・J・パクラ監督の「推定無罪(1990)」。
「追いつめられて」は、主演がケヴィン・コスナーで、共演がジーン・ハックマンとショーン・ヤング。ハックマンが国防長官でヤングはその愛人。しかし、ヤングは軍人コスナーと恋に落ちる。ヤングが他殺体で発見され、国防長官はコスナーに捜査を命じる。ところが、捜査を始めたコスナーの前には、自分が容疑者となるような証拠ばかりが出てくる・・・というような話。これも、これ以上のストーリーは忘れてしまった。暇があったら、もう一度観てもいいかなという映画です。
「推定無罪」は、ハリソン・フォードの検事とボニー・ベデリアが夫婦役で、女性検事補グレタ・スカッキがフォードの愛人という設定。スカッキが他殺体で発見され、こちらもフォード検事が容疑者となる話。
これは、大体筋を覚えているんで、TV放送があれば観てもいいかなという映画です。
さて、皆さんのお薦めのどんでん返しの楽しめるミステリーがありましたら、教えていただけますかな?
あっ、おまけを一つ。
ニール・ジョーダン監督の「クライング・ゲーム(1992)」。数々の賞にノミネート、或いは受賞した秀作で、IRAとイギリス軍とのスパイ戦を背景にした、フォレスト・ウィッテカー扮する英軍の黒人兵士とIRA闘士との友情などが絡む作品。
ストーリーとしてのどんでん返しではないんですが、知っている人は知っている、アッと驚く秘密がラストに出てきました。
ということは、もう一度どんでん返しの面白さを味わえるわけですから、なんともうらやましい私でありましょうか・・・!?
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/69/6e/402a859b11a54e0061a23a8ee8c58ba3.jpg)
大昔にTVの洋画劇場で観たもので、動いているマレーネ・デートリッヒを見たのもこの作品が最初だった。
主演はタイロン・パワー。彼が金持ちの未亡人を殺した容疑で裁判にかけられ、その弁護に当たるのがチャールズ・ロートン扮するベテラン弁護士。ロートン弁護人はパワーの細君(デートリッヒ)を証人に呼ぶが、思いもかけず彼女は夫に不利な証言ばかりするのだが・・・というような話。
但し、この解説は映画雑誌等の受け売りで、実際のところ私はよく覚えてないんです。オオムカシですから。
その後、二転三転のどんでん返しがあって、全体としても、ワイルダーの話術の巧さが光るミステリー映画の傑作らしい。
ネット情報によると、この年のアカデミー賞では作品賞、主演男優賞(ロートン)、監督賞などにノミネートされたとのことだ。
これはビデオも出ているので、必ずいつかはもう一度観たい映画ですな。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/6b/79/6cc813b5480ed02ca46d28aea0737e44.jpg)
パリ郊外の寄宿学校の校長を、妻と校長の愛人である女性教師が共謀して殺害する。裕福な妻の財産という下地があって今の生活があるのに、この校長は非常に横暴な男なのだ。風呂場で溺死させた後、プールに投げ込み溺れたように見せかけようとするが、いつまで経ってもプールの底から浮かんでこない。思い切ってプールの水を抜いてみると、ソコ(底)に死体はなかった・・・というような話。
この後、ミステリープラス、ジワジワと気味の悪い雰囲気が醸成されていって、終盤にはアッと驚くショッキングな映像が!
但し、これも結末がどうだったか忘れています。
「恐怖の報酬(1953)」でも他の作家では味わえない独特のスリリングなムードを醸し出したクルーゾー監督の、これも独特な雰囲気のミステリー映画です。やはり、大昔にTVの洋画劇場で観ました。
未見ですが、47年の「犯罪河岸」も、ベネチアで監督賞を獲った刑事物の秀作らしいです。
3つ目は、「探偵<スルース>」。「三人の妻への手紙(1949)」と「イヴの総て(1950)」で2度のアカデミー監督賞と脚本賞を獲ったジョセフ・L・マンキウィッツの72年の作品。
ヒチコックの「フレンジー」の脚本を書いたアンソニー・シェイファーの大ヒット舞台劇の映画化で、映画の脚本もシェイファーが書いている。
主演がサー・ローレンス・オリビエとマイケル・ケイン。共にアカデミー主演男優賞にノミネートされたほどの名演で、これは映画館で観ましたが、観客も騙されてしまうどんでん返しが幾重にも仕込まれておりました。
ストーリーは、ネットから拝借すると<老推理作家ワイク(オリヴィエ)は、彼の妻とデキている美容師マイロ(ケイン)と話をつけようと、彼に宝石強盗を演じさせる。うまくいけばマイロには浪費家の妻を食わせるだけの金ができ、愛人のいるワイクには保険金が転がり込むという寸法だ。こうして、ワイクに乗せられるままマイロは強盗を演じる事になるのだが・・・。>という話。
確か、ほとんどのシーンがこの二人の俳優によって進められていったような映画でしたな。
後の二つは前三作のような賞に絡むような物ではないんですが、期待してなくて意外に面白かったという作品です。
「13デイズ」のロジャー・ドナルドソンの87年の作品「追いつめられて」と、アラン・J・パクラ監督の「推定無罪(1990)」。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/7b/61/18169079827e2c416ac367521041c5e5.jpg)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/1b/2d/5e82f6091963147f61660d7f9dac31f2.jpg)
これは、大体筋を覚えているんで、TV放送があれば観てもいいかなという映画です。
さて、皆さんのお薦めのどんでん返しの楽しめるミステリーがありましたら、教えていただけますかな?
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/13/7c/4315eeb52ea41509e715b47160a70247.jpg)
ニール・ジョーダン監督の「クライング・ゲーム(1992)」。数々の賞にノミネート、或いは受賞した秀作で、IRAとイギリス軍とのスパイ戦を背景にした、フォレスト・ウィッテカー扮する英軍の黒人兵士とIRA闘士との友情などが絡む作品。
ストーリーとしてのどんでん返しではないんですが、知っている人は知っている、アッと驚く秘密がラストに出てきました。
私の選んだどんでん返し映画は・・・
有名なとこで「スティング」とか「シックス・センス」がありますけど、まず浮かんだのは「ユージュアル・サスペクツ」。この映画はやられた~!って感じでしたね。っていうか、これは分かんないでしょう~(笑)
そしてリチャード・ギア主演の「真実の行方」。この映画程見終わった後の不愉快さは無かったです。なんちゅうラストやねん。
反対にニコール・キッドマンがとても美しかった「アザーズ」は騙されっぷりは心地よかったですねえ。
後の作品はタイトルは知っておりますが、どれも観てないです。
ケヴィン・スペイシーやベニチオ・デル・トロが出ている、「ユージュアル・サスペクツ」は面白そうですね。
覚えておかなければ。
また「どんでん返しのみ」で成立しているのがテレビシリーズの「24」ですね。シーズン4まですすんでいるそうですが、1で燃え尽きてしまい2以降は見ていません。でも4まで見た友人に聞いたところ、全部がだいたいつながっているそうで、伏線につぐ伏線だそうです。よく考えるな~
「アザーズ」は「海を飛ぶ夢」の監督さんの作品ですね。どちらも見てないですけど、この監督さん、脚本だけでなくどの作品でも音楽まで担当してるのが面白いなと思いました。“こだわる”人の映画は個性的・・・かな?
「悪魔のような女」は新旧どちらも良さがあり。
あげられた作品はどれも好きな映画ばかりです。
またお邪魔させて下さいね(^.^)
コチラからもお邪魔します。
『情婦』『悪魔のような女』『恐怖の報酬』、どれも大傑作ですよね。
『情婦』と『悪魔のような女』の2本は感想もUPしているんですが、未見の方に予\備知識ゼロで観ていただきたいために内容には一言も触れずと、苦しい思いをしてUPしたのを思い出しました(笑)
どれも凄いですが、やっぱり『情婦』のどんでん返しが一番でしょうか。
確かに、こういう映画は何処まで書いて良いか悩みますよね。しかし、面白さは大声あげて言いたい。
ジレンマですな。