「ローン・レンジャー」に続く30分番組は、「ララミー牧場」と同じくらいに良く観た「ライフルマン」。原題もそのまま、【The Rifleman】です。
チャック・コナーズ扮するルーカス・マケインが妻に先立たれ、息子のマーク(ジョニー・クロフォード)と二人で牧場を営む話で、マケインがライフル銃の名手なのでそういうタイトルになっています。父親と息子の親子愛が軸になっているので、ホームドラマの趣もありますね。
日本ではTBS系で1960年11月から1964年2月にかけて放送されましたが、アメリカでは58年からの放送との事ですので、コナーズはワイラー監督の「大いなる西部」の後の出演になります。
後に「ワイルド・バンチ」で名をあげるサム・ペキンパーが、脚本や演出で幾度かクレジットされた番組でもありました。
マケインが持っているライフル銃がウィンチェスター型といわれるモノで、これはオリバー・ウィンチェスターという人物が考案しました。それまでのスプリングフィールド銃と違って連発式になっており、特に73年型(1873年ですぞ)は「ウィンチェスター銃'73(1950)」という映画にもなっているように、“西部を征服した小銃”と呼ばれた名器なのだそうです。
但し、他のサイトによると、マケインのウィンチェスターは<1892年に製造された銃身20インチのカービンタイプで、ループ・レバーという特製の大型レバーを取りつけたカスタムメイドだった>との事でした。
因みに、拳銃ではコルト社のピースメーカーと呼ばれるリボルバーが名器として有名で、その中でも45口径(=0.45インチ)の人気が高く、いわゆるコレが“コルト45”と一般的に呼ばれたものです。
チャック・コナーズは身長2メートルの大男で、このライフル銃を撃った後、ピストルのようにくるくると回すのが格好良かったです。「リオ・ブラボー」や「駅馬車」でもジョン・ウェインが片腕で回しますが、先に「ライフルマン」を観ていたので、ライフルといえばチャック・コナーズの方を先に思い出しますね。
コナーズは俳優をする前はメジャー・リーガーだった人で、現在のロサンゼルス・ドジャースの前身、ニューヨークにあったブルックリン・ドジャースに所属していたそうです。
角張って多少しゃくれた顎に大きな口。決して二枚目ではない顔でしたが、細い目が子供思いの優しさを滲ませていました。
♪どこから、や~って来~たのやら~
(何処から、やって来たのやら)
♪い~かつい かお~に、や~さしい目~
(厳つい顔に、優しい目)
♪わ~らえば、だ~れでも、な~つくけど~
(笑えば誰でも懐くけど)
♪あ~くにんども~には、お~によりこわい~
(悪人共には、鬼より怖い)
♪ライフルマ~ン、ライフルマ~ン
♪む~てき~の、ライフルマ~ン
(無敵のライフルマン)
日本版の主題歌(↑)はカントリーが得意な小坂一也が唄い、コナーズの吹き替えは、後に『水戸黄門』で“風車の弥七”を演じた中谷一郎だったそうです。この辺はすっかり忘れてます。
その他に観た番組は・・・(以下、『ウィキペディア(Wikipedia)』を参考にする)
「ボナンザ(=カートライト兄弟)」(日本テレビ、1960年7月~1962年4月、主演:ローン・グリーン)
「バット・マスターソン」(NET、現テレビ朝日、1959年2月~1961年3月、主演:ジーン・バリー)
「ガンスモーク」(フジテレビ、1959年3月~1969年5月、主演:ジェームズ・アーネス)
「シャイアン」(KRT、現TBS、1960年5月~1961年5月、主演:クリント・ウォーカー)
「ブロンコ」(TBS、1961年5月~1962年8月、主演:タイ・ハーディン)
「バークレー牧場」(NET、現テレビ朝日、1965年11月~1967年12月、主演:バーバラ・スタンウィック)など。
マックィーンが主演の「拳銃無宿」は深夜の放送だったので観なかったです。
「ローン・レンジャー」などのお子さま向け西部劇に対して、「バット・マスターソン」など大人を対象にしたモノをアダルトウェスタンと呼んだそうですが、お子さま向け番組と同じ30分枠では話の奥行きが無くなってしまうので、「ローハイド」辺りから60分番組に変わっていったそうです。
58年頃から始まった日本の西部劇ブームは60年代前半にピークを迎え、やがてスパイ物、探偵物、SF物に取って代わられるようになります。
ハリウッドでも劇場用の西部劇はなりを潜め、既に50年代の後半には倒産した映画会社もあったようです。それは西部劇の衰退よりも、娯楽の中心が映画からテレビに移った影響の方が大きいようで、劇場用映画しか作らなかった撮影所も徐々にテレビ映画の制作に乗り出すようになったのでした。
しかし、そんな中でも19世紀の西部を舞台にした映画が全く無くなることはなく、西部劇も無法者対正義のガンマンという構図が無くなり、より深い人間ドラマになっていきました。ネイティブ・アメリカンの描き方がそれまでと違った作品も現れ、それは、当時のアンチ・ベトナム戦争を反映したのだという見方もされました。この時代の西部劇を西部劇と見なさないファンもおられるようですが・・・。
劇場用西部劇はその後も数は少なくなったものの、「ダンス・ウィズ・ウルブス(1990)」、「許されざる者(1992)」などアカデミー賞に輝く作品も出ています。さて、テレビ用の西部劇というのは今でも作られているのでしょうか? ご存じの方、コメントプリーズです。
チャック・コナーズ扮するルーカス・マケインが妻に先立たれ、息子のマーク(ジョニー・クロフォード)と二人で牧場を営む話で、マケインがライフル銃の名手なのでそういうタイトルになっています。父親と息子の親子愛が軸になっているので、ホームドラマの趣もありますね。
日本ではTBS系で1960年11月から1964年2月にかけて放送されましたが、アメリカでは58年からの放送との事ですので、コナーズはワイラー監督の「大いなる西部」の後の出演になります。
後に「ワイルド・バンチ」で名をあげるサム・ペキンパーが、脚本や演出で幾度かクレジットされた番組でもありました。
マケインが持っているライフル銃がウィンチェスター型といわれるモノで、これはオリバー・ウィンチェスターという人物が考案しました。それまでのスプリングフィールド銃と違って連発式になっており、特に73年型(1873年ですぞ)は「ウィンチェスター銃'73(1950)」という映画にもなっているように、“西部を征服した小銃”と呼ばれた名器なのだそうです。
但し、他のサイトによると、マケインのウィンチェスターは<1892年に製造された銃身20インチのカービンタイプで、ループ・レバーという特製の大型レバーを取りつけたカスタムメイドだった>との事でした。
因みに、拳銃ではコルト社のピースメーカーと呼ばれるリボルバーが名器として有名で、その中でも45口径(=0.45インチ)の人気が高く、いわゆるコレが“コルト45”と一般的に呼ばれたものです。
チャック・コナーズは身長2メートルの大男で、このライフル銃を撃った後、ピストルのようにくるくると回すのが格好良かったです。「リオ・ブラボー」や「駅馬車」でもジョン・ウェインが片腕で回しますが、先に「ライフルマン」を観ていたので、ライフルといえばチャック・コナーズの方を先に思い出しますね。
コナーズは俳優をする前はメジャー・リーガーだった人で、現在のロサンゼルス・ドジャースの前身、ニューヨークにあったブルックリン・ドジャースに所属していたそうです。
角張って多少しゃくれた顎に大きな口。決して二枚目ではない顔でしたが、細い目が子供思いの優しさを滲ませていました。
♪どこから、や~って来~たのやら~
(何処から、やって来たのやら)
♪い~かつい かお~に、や~さしい目~
(厳つい顔に、優しい目)
♪わ~らえば、だ~れでも、な~つくけど~
(笑えば誰でも懐くけど)
♪あ~くにんども~には、お~によりこわい~
(悪人共には、鬼より怖い)
♪ライフルマ~ン、ライフルマ~ン
♪む~てき~の、ライフルマ~ン
(無敵のライフルマン)
日本版の主題歌(↑)はカントリーが得意な小坂一也が唄い、コナーズの吹き替えは、後に『水戸黄門』で“風車の弥七”を演じた中谷一郎だったそうです。この辺はすっかり忘れてます。
その他に観た番組は・・・(以下、『ウィキペディア(Wikipedia)』を参考にする)
「ボナンザ(=カートライト兄弟)」(日本テレビ、1960年7月~1962年4月、主演:ローン・グリーン)
「バット・マスターソン」(NET、現テレビ朝日、1959年2月~1961年3月、主演:ジーン・バリー)
「ガンスモーク」(フジテレビ、1959年3月~1969年5月、主演:ジェームズ・アーネス)
「シャイアン」(KRT、現TBS、1960年5月~1961年5月、主演:クリント・ウォーカー)
「ブロンコ」(TBS、1961年5月~1962年8月、主演:タイ・ハーディン)
「バークレー牧場」(NET、現テレビ朝日、1965年11月~1967年12月、主演:バーバラ・スタンウィック)など。
マックィーンが主演の「拳銃無宿」は深夜の放送だったので観なかったです。
*
「ローン・レンジャー」などのお子さま向け西部劇に対して、「バット・マスターソン」など大人を対象にしたモノをアダルトウェスタンと呼んだそうですが、お子さま向け番組と同じ30分枠では話の奥行きが無くなってしまうので、「ローハイド」辺りから60分番組に変わっていったそうです。
58年頃から始まった日本の西部劇ブームは60年代前半にピークを迎え、やがてスパイ物、探偵物、SF物に取って代わられるようになります。
ハリウッドでも劇場用の西部劇はなりを潜め、既に50年代の後半には倒産した映画会社もあったようです。それは西部劇の衰退よりも、娯楽の中心が映画からテレビに移った影響の方が大きいようで、劇場用映画しか作らなかった撮影所も徐々にテレビ映画の制作に乗り出すようになったのでした。
しかし、そんな中でも19世紀の西部を舞台にした映画が全く無くなることはなく、西部劇も無法者対正義のガンマンという構図が無くなり、より深い人間ドラマになっていきました。ネイティブ・アメリカンの描き方がそれまでと違った作品も現れ、それは、当時のアンチ・ベトナム戦争を反映したのだという見方もされました。この時代の西部劇を西部劇と見なさないファンもおられるようですが・・・。
劇場用西部劇はその後も数は少なくなったものの、「ダンス・ウィズ・ウルブス(1990)」、「許されざる者(1992)」などアカデミー賞に輝く作品も出ています。さて、テレビ用の西部劇というのは今でも作られているのでしょうか? ご存じの方、コメントプリーズです。
タイトルからして正義の女医さんの話なんでしょうね。なんとなく想像できる^^
>悪党の役を見ると、ちょっと哀しかったナ。
「大いなる西部」が悪役でしたから、アレって思いましたよね。実はそれ以外には殆ど観てないんですが・・・。
チャック・コナーズという役者さんは、このドラマで知ったので“いい人”というイメージが強かったデス(なので、悪党の役を見ると、ちょっと哀しかったナ)。
TVの西部劇で覚えているのは、ジェーン・シーモア主演の「ドクター・クイン」が最後だったかも。
調べたら1993~1998放映となっていましたから、少なくとも10年前まではTVでやってたんですね、西部劇。