(2010/米林宏昌 監督/声の出演:志田未来(=アリエッティ)、神木隆之介(=翔)、三浦友和(=ポッド)、大竹しのぶ(=ホミリー)、竹下景子(=貞子)、藤原竜也(=スピラー)、樹木希林(=ハル)/94分)
(↓Twitter on 十瑠 から)
録画していた「借りぐらしのアリエッティ」を夕べ見る。家政婦が何故小人を捕まえるのに執着していたのかが不明だったが、ウィキペディアで分かった。あの辺はもう少し説明が必要だな。テーマが出し切れてない感じもした。そしてストーリーもあっけなかった。
[12月 20日(以下同じ)]
ストーリーがあっけなく感じたのは、彼ら小人達の歴史を感じさせるエピソードが不足しているせいだと思う。スピラーのエピソードが生かしきれてないんだろう。いずれにしてももう一度観なければ・・。緑の映像は相変わらず美しい。
アリエッティは、いつものジブリみたいに空を浮遊するイメージがなかったな。それと、床下というのは隠れるのには都合が良いとは思うけど、どちらかと言うと天井裏の方がファンタジックだよな。
2度目を観ると"あっけなさ”は幾分解消した。1952年に出版された英国のメアリー・ノートン原作『床下の小人たち』はもう少しアリエッティと少年の交流が微笑ましく描かれているようで、その点は物足りない感じもするが、1時間半の映画作品としてはああいうプロットにするしかなかったのかもしれない。
構想をあたためていた宮崎さんの脚本とのことで、相変わらず本筋に入っていくプロセスが早い。
病気療養のために心臓の悪い少年翔がお祖母さんの家にやってくるシーンがスタートで、車から降り立った彼が偶然に庭でアリエッティを見かける。通常なら、人間に隠れて暮らしている小人達の生活を少し描いてから"人間に発見される”という事件が発生しそうなのに、オープニングでいきなりの遭遇。あっけなく感じたのはこの遭遇の早さかも知れない。
家政婦のミタ、ではなく(笑)ハルについては、<彼女が小人を捕まえることに執着する理由は、金や名声のためではなく「かつて小人を見たが、それを誰にも信じてもらえなかった悔しさを晴らすため」であるらしい>とウィキペディアには書かれていた。その理由は映画での彼女の行動に合致するものだが、2度目でもやはり説明不足、表現不足の感はぬぐえなかった。小人達が引越しをせざるを得なくなる最重要キーパーソンなんだからもう少しでいいからその辺を描いて欲しかったね。
終盤のアリエッティと翔の会話の中で、滅びゆくもの達への思いをそれぞれ語るけれど、あの辺りは多分宮崎さんの思いがこもったシーンなんだと思う。滅び行く小人達と67億もの人間達。
エコ志向らしい宮崎さんなら、地球から生きる場所を借りている人間は小人達のように慎ましく生きるべきだ、とかなんとかそんな事が言いたかったのではないかと考えてもみたが、慎ましく生きる小人達の世界が衰退していってるのは論理矛盾のような気もした。理想と現実の違いを言おうとしているんだろうか?
「空を浮遊するイメージがなかった」と書いたが、スピラーが纏っているマントを翼代わりにムササビのように飛行するシーンが一箇所あったのを忘れていた。
それと、エコ志向がテーマとしたら確かに天井裏よりは床下の方が合ってるな。
監督は「千と千尋の神隠し」や「崖の上のポニョ」などで原画を担当し、本作で初メガホンに抜擢されたという米林宏昌。
何ヶ月か前に、TVで米林監督と宮崎さんの葛藤を軸にしたこの映画の製作ドキュメンタリー番組を観て、彼らのしっくりいってない雰囲気が伝わってきたが、そのまんまに何処か力(ちから)が分散している作品のように感じた。
(↓Twitter on 十瑠 から)
録画していた「借りぐらしのアリエッティ」を夕べ見る。家政婦が何故小人を捕まえるのに執着していたのかが不明だったが、ウィキペディアで分かった。あの辺はもう少し説明が必要だな。テーマが出し切れてない感じもした。そしてストーリーもあっけなかった。
[12月 20日(以下同じ)]
ストーリーがあっけなく感じたのは、彼ら小人達の歴史を感じさせるエピソードが不足しているせいだと思う。スピラーのエピソードが生かしきれてないんだろう。いずれにしてももう一度観なければ・・。緑の映像は相変わらず美しい。
アリエッティは、いつものジブリみたいに空を浮遊するイメージがなかったな。それと、床下というのは隠れるのには都合が良いとは思うけど、どちらかと言うと天井裏の方がファンタジックだよな。
*
2度目を観ると"あっけなさ”は幾分解消した。1952年に出版された英国のメアリー・ノートン原作『床下の小人たち』はもう少しアリエッティと少年の交流が微笑ましく描かれているようで、その点は物足りない感じもするが、1時間半の映画作品としてはああいうプロットにするしかなかったのかもしれない。
構想をあたためていた宮崎さんの脚本とのことで、相変わらず本筋に入っていくプロセスが早い。
病気療養のために心臓の悪い少年翔がお祖母さんの家にやってくるシーンがスタートで、車から降り立った彼が偶然に庭でアリエッティを見かける。通常なら、人間に隠れて暮らしている小人達の生活を少し描いてから"人間に発見される”という事件が発生しそうなのに、オープニングでいきなりの遭遇。あっけなく感じたのはこの遭遇の早さかも知れない。
家政婦のミタ、ではなく(笑)ハルについては、<彼女が小人を捕まえることに執着する理由は、金や名声のためではなく「かつて小人を見たが、それを誰にも信じてもらえなかった悔しさを晴らすため」であるらしい>とウィキペディアには書かれていた。その理由は映画での彼女の行動に合致するものだが、2度目でもやはり説明不足、表現不足の感はぬぐえなかった。小人達が引越しをせざるを得なくなる最重要キーパーソンなんだからもう少しでいいからその辺を描いて欲しかったね。
終盤のアリエッティと翔の会話の中で、滅びゆくもの達への思いをそれぞれ語るけれど、あの辺りは多分宮崎さんの思いがこもったシーンなんだと思う。滅び行く小人達と67億もの人間達。
エコ志向らしい宮崎さんなら、地球から生きる場所を借りている人間は小人達のように慎ましく生きるべきだ、とかなんとかそんな事が言いたかったのではないかと考えてもみたが、慎ましく生きる小人達の世界が衰退していってるのは論理矛盾のような気もした。理想と現実の違いを言おうとしているんだろうか?
「空を浮遊するイメージがなかった」と書いたが、スピラーが纏っているマントを翼代わりにムササビのように飛行するシーンが一箇所あったのを忘れていた。
それと、エコ志向がテーマとしたら確かに天井裏よりは床下の方が合ってるな。
*
監督は「千と千尋の神隠し」や「崖の上のポニョ」などで原画を担当し、本作で初メガホンに抜擢されたという米林宏昌。
何ヶ月か前に、TVで米林監督と宮崎さんの葛藤を軸にしたこの映画の製作ドキュメンタリー番組を観て、彼らのしっくりいってない雰囲気が伝わってきたが、そのまんまに何処か力(ちから)が分散している作品のように感じた。
・お薦め度【★★★=一見の価値あり】
すてきなものを見損なった感が薄かったですね。
なんでだろ?
「借りぐらしのアラエッチ~」って2ちゃんで書いてあって、わろたです。
ほとんど忘却していますが
グッとくるエピソードが何もなく
ただキレイな緑の色だけが
印象に残っています。
寒がりの十瑠さんなら、
飛行機から一歩も降りることなく
千歳空港の上空からUターン
しちゃいそうな寒さの札幌の
イヴでございますよ。
信じちゃいませんけど
一応、メリー・クリスマス☆ね。^^
家政婦のハルさんの声が樹木希林ですけど、終盤の仕草がまさしく希林さんなので笑っちゃいました。
♪メリー、メリー クリスマス~
記事に関係のないコメントで恐縮です。
もし宜しければ相互リンクして頂けますと幸いです。
突然の申請で申し訳ございませんが、是非ご検討下さい。
当方、主に映画やアニメブログになります。
タイトル
【ジャンル別映画・時々深夜アニメ】30歳A型独男の「今日はな~に観よっかなぁ~」
URL
http://ajfour.blog.fc2.com/
宜しくお願い申し上げます。
というか、リンクに制約などあるのでしょうか。
よく分かりません。
相互リンクというのも、よく分かりません。
お宅のブログは、我が家の娘が好きそうです。
今年は震災で相当びびった年になっちゃいました。
来年も地震のたびにびびりまくることでしょう。
でも、引き続きご愛顧のほど、
お願いします~
大晦日からPCの無い環境に突入してましたので、今頃のご挨拶となりました。
2012年は、さる映画では地球がとんでもない事になるようですが、そうならないことを神様にお願いしたいと思う新年ですな。
今年もヨロチク、ネッ
本当に印象に残らなさそうな作品です…。
>どちらかと言うと天井裏の方がファンタジックだよな。
確かに!
天井裏ってなんとなく異世界につながってそうな不思議な魅力があります。
ハルさんが小人に執着する理由は観ててわかったものの、あの描き方には悪意を感じました。
ふつうに共存をテーマにして、彼女もやっと信じてもらえたという救いがほしかったです。
そしてそれは、ハルさんの描き方の影響でしょうね。
同じ監督の「思い出のマーニー」も賛否両論らしいです。