::: テアトル十瑠 :::

1920年代のサイレント映画から21世紀の最新映像まで、僕の映画備忘録。そして日々の雑感も。

キネマ旬報ベスト10/1972年

2012-11-07 | つぶやきメモ
 数年前にブックオフで買った「映画検定 公式テキストブック」。久しぶりにパラパラとネタ探しにとめくっていたら、後半に出てくる年度別ベスト10に、これはキネマ旬報らしいなという作品選びがあったので書いてみます。

 1972年の外国映画の第2位。
 ジャジャーン!・・・・「フェリーニのローマ」。

 いやぁ、これは「SCREEN」では(ベスト10には)なかったと思うなぁ。
 このブログでも紹介してますが、これは劇映画ではなくて、文学で言えばエッセイみたいなもんで、そもそも一般劇映画と比べるようなものじゃないと思うんですよね。小説とエッセイを同じ箱に入れて順位を決めるようなものなので、比べることなど難しい。
 そしてそのエッセイが、オスカー受賞の「フレンチ・コネクション」や「わらの犬」、「ゴッドファーザー」を抑えてる。ウ~ん、なんともキネマ旬報さんらしい奇抜な選択でありますな。
 僕のお薦め度は、一般の映画ファンには★ひとつ(=お薦めしません)。
 でも、コアな映画ファンには★三つ(=一見の価値あり)。
 ま、見所等は記事を読んでみて下さい。

 Youtubeに、全編を収録したものがあったので掲載しておきますね。字幕はありませんが、半分以上は台詞の無いシーンばかりなので、フェリーニならではの移動撮影によるダイナミックな映像等楽しめると思います。





 因みに、キネ旬の1972年のベスト1は「ラスト・ショー」、3位以下は「死刑台のメロディ」、「時計じかけのオレンジ」、「わらの犬」、「真夜中のパーティ」、「ジュニア・ボナー」、「ゴッドファーザー」、「キャバレー」、「フレンチ・コネクション」。
 僕の大好きな「ダーティハリー」が入ってないのは予想通りだが、改めてザーッとその他の年のベスト10を見てみると、そんなにオカシナ選択ではないようにも思いますね。

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