数年前の健康診断で、それまで正常値だったHbA1c(ヘモグロビン・エー・ワン・シー)がイエローゾーンに入りましてね。その翌年には更に1ポイント悪い方に進んで、医師から病院の指導を受けるように言われたんです。
暴飲暴食もなく、タバコも吸わない僕にできる事は、とりあえずは甘い間食を減らす事と有酸素運動でしょうか。ストレスで血糖が増えることもあるようだけど、かと言って仕事のストレスはどうしようもないしね。
おかげですぐに1ポイント取り戻したんですが、それからが進まない。そしてちょっと油断すると又すぐに悪い結果が出るんです。なのでこの映画は映画としての出来よりも内容に興味がありました。糖があまくないのは実感してますからね。
「あまくない砂糖の話」
2014年に作られたオーストラリア製ドキュメンタリーで、日本公開は2016年3月。以前YouTubeの予告編をブログでも紹介したはずですが、もう3年も経っていたんですねぇ。
オーストラリアの俳優兼監督デイモン・ガモーが、自身の身体を土台に砂糖が人間の身体に及ぼす影響を検証した作品。
ガモーには同棲している恋人がいて、彼女は健康志向の女性。それまで普通の食生活を送っていたガモーも彼女の影響で健康になった実感がしている。で、もうすぐ赤ん坊が産まれるのを機会に(つまり子育ての為に)食生活を見直そうとしたわけだ。世間で言われている砂糖悪者説を実証してみようと。
勿論、実験に当たっては医師や栄養士の助言や指導を受け、結果の評価もしてもらっている。
実験のルールは5つ(以下、オフィシャルサイトより)
① 一日にティースプーン40杯分の砂糖(160g)を消費すること
② ソフトドリンクやアイスクリーム、チョコレートなどのお菓子の類は避ける
③ 低脂肪ヨーグルトやシリアル等の「実は砂糖が多い食品」から摂る
④ 必ず「低脂肪」の食品を選ぶこと
⑤ ジョギングや筋トレなどの運動習慣は続けること
これを60日間続けてみるのだ。
一日に小さじ40杯分というのは、オーストラリア人の平均的な摂取量らしいです。
最初にこの映画の事を知った時には、甘いお菓子をたくさん摂るんだろうと思ったので、②番目のルールには驚きました。そして、改めてシリアルなどの一見健康食品のような顔をしているモノに糖分が沢山入っているのも驚き。牛乳と一緒に摂っても、その牛乳にも乳糖という糖分はあるし、タンパク質よりも脂質や糖質の方が多いんですよね。
実験開始してすぐに体重は増え始めるし、腹部周りも大きくなる。
ドキュメンタリーでもこれは商業映画なので、目先を変えたエピソードもある。
一つは、オーストラリア原住民のアボリジニの集落を訪れること。
アボリジニはそれまで年間に飴玉一つ程度の砂糖しかとっていなかったのに、大きなスーパーが出来、白人と同じ食物をとるようになると俄然肥満傾向になってくる。特にコーラの消費率が世界で一番と言われるまでに増え、やがてこの地区に住むアボリジニは糖尿病やその合併症の腎臓病などに罹患し、40代で亡くなる人が増えてくる。
この地区の健康問題を取り上げたジャーナリストのおかげで、政府も税金を使って健康的な生活が出来るようにスーパーの食品を改善していったが、ある時から予算が削られた。アボリジニの人々は再びコーラにのめり込むことは無かったが・・・。
肥満の先進国であるアメリカにもガモーは飛ぶ。
まずびっくりするのは緑黄色野菜を使ったグリーンスムージーに34杯分の砂糖が入っていた事。アメリカ版のスムージーを飲んだことがないから分からないけど、やっぱ甘いんだろうね。
ここでもやはり清涼飲料水に依存した若者が出てきて、十代にして総入れ歯にせざるを得なくなってしまった少年の治療の様子も出てきた。赤ん坊の頃から、哺乳瓶にそういった砂糖水を入れて飲ますことが普通に行われている事にもビックリでした。
ガモーはジャーナリストに接触し、米国食品会社の製品開発の裏側にも迫る。どれ位の甘味料が一番顧客に好まれるかを驚く様な数のサンプルの試飲、試食を重ねて作られていること。企業の関心は如何にしたら売れるかで、顧客の健康への配慮なんかは全然ないってことです。
砂糖を摂ることによって、人間の身体にどんな影響があるのか。麻薬の依存症と同じような依存体質になるのは何故かなど、科学的なお話も出てきます。
一瞬、NHKの「人体」を思い出すようなシーンもありましたが、ま、これ以上はネタバレ過ぎなので止めておきましょう。
一つだけ言っておきたいのは、実験前と実験中の摂取カロリーはほぼ同じだったという事。同じカロリーを摂っていても何から摂ったかによって全然違う結果が待っていたんです。
百聞は一見にしかず。血液関係に異常のない人も一度は観るべきでしょう。
(↓)予告編を観てもらえば分かりますが、真面目なテーマにもかかわらず、CGを使ったりポップな曲も使って気楽に観れる作品です。
※ オフィシャルサイトはこちら。
暴飲暴食もなく、タバコも吸わない僕にできる事は、とりあえずは甘い間食を減らす事と有酸素運動でしょうか。ストレスで血糖が増えることもあるようだけど、かと言って仕事のストレスはどうしようもないしね。
おかげですぐに1ポイント取り戻したんですが、それからが進まない。そしてちょっと油断すると又すぐに悪い結果が出るんです。なのでこの映画は映画としての出来よりも内容に興味がありました。糖があまくないのは実感してますからね。
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「あまくない砂糖の話」
2014年に作られたオーストラリア製ドキュメンタリーで、日本公開は2016年3月。以前YouTubeの予告編をブログでも紹介したはずですが、もう3年も経っていたんですねぇ。
オーストラリアの俳優兼監督デイモン・ガモーが、自身の身体を土台に砂糖が人間の身体に及ぼす影響を検証した作品。
ガモーには同棲している恋人がいて、彼女は健康志向の女性。それまで普通の食生活を送っていたガモーも彼女の影響で健康になった実感がしている。で、もうすぐ赤ん坊が産まれるのを機会に(つまり子育ての為に)食生活を見直そうとしたわけだ。世間で言われている砂糖悪者説を実証してみようと。
勿論、実験に当たっては医師や栄養士の助言や指導を受け、結果の評価もしてもらっている。
実験のルールは5つ(以下、オフィシャルサイトより)
① 一日にティースプーン40杯分の砂糖(160g)を消費すること
② ソフトドリンクやアイスクリーム、チョコレートなどのお菓子の類は避ける
③ 低脂肪ヨーグルトやシリアル等の「実は砂糖が多い食品」から摂る
④ 必ず「低脂肪」の食品を選ぶこと
⑤ ジョギングや筋トレなどの運動習慣は続けること
これを60日間続けてみるのだ。
一日に小さじ40杯分というのは、オーストラリア人の平均的な摂取量らしいです。
最初にこの映画の事を知った時には、甘いお菓子をたくさん摂るんだろうと思ったので、②番目のルールには驚きました。そして、改めてシリアルなどの一見健康食品のような顔をしているモノに糖分が沢山入っているのも驚き。牛乳と一緒に摂っても、その牛乳にも乳糖という糖分はあるし、タンパク質よりも脂質や糖質の方が多いんですよね。
実験開始してすぐに体重は増え始めるし、腹部周りも大きくなる。
ドキュメンタリーでもこれは商業映画なので、目先を変えたエピソードもある。
一つは、オーストラリア原住民のアボリジニの集落を訪れること。
アボリジニはそれまで年間に飴玉一つ程度の砂糖しかとっていなかったのに、大きなスーパーが出来、白人と同じ食物をとるようになると俄然肥満傾向になってくる。特にコーラの消費率が世界で一番と言われるまでに増え、やがてこの地区に住むアボリジニは糖尿病やその合併症の腎臓病などに罹患し、40代で亡くなる人が増えてくる。
この地区の健康問題を取り上げたジャーナリストのおかげで、政府も税金を使って健康的な生活が出来るようにスーパーの食品を改善していったが、ある時から予算が削られた。アボリジニの人々は再びコーラにのめり込むことは無かったが・・・。
肥満の先進国であるアメリカにもガモーは飛ぶ。
まずびっくりするのは緑黄色野菜を使ったグリーンスムージーに34杯分の砂糖が入っていた事。アメリカ版のスムージーを飲んだことがないから分からないけど、やっぱ甘いんだろうね。
ここでもやはり清涼飲料水に依存した若者が出てきて、十代にして総入れ歯にせざるを得なくなってしまった少年の治療の様子も出てきた。赤ん坊の頃から、哺乳瓶にそういった砂糖水を入れて飲ますことが普通に行われている事にもビックリでした。
ガモーはジャーナリストに接触し、米国食品会社の製品開発の裏側にも迫る。どれ位の甘味料が一番顧客に好まれるかを驚く様な数のサンプルの試飲、試食を重ねて作られていること。企業の関心は如何にしたら売れるかで、顧客の健康への配慮なんかは全然ないってことです。
砂糖を摂ることによって、人間の身体にどんな影響があるのか。麻薬の依存症と同じような依存体質になるのは何故かなど、科学的なお話も出てきます。
一瞬、NHKの「人体」を思い出すようなシーンもありましたが、ま、これ以上はネタバレ過ぎなので止めておきましょう。
一つだけ言っておきたいのは、実験前と実験中の摂取カロリーはほぼ同じだったという事。同じカロリーを摂っていても何から摂ったかによって全然違う結果が待っていたんです。
百聞は一見にしかず。血液関係に異常のない人も一度は観るべきでしょう。
(↓)予告編を観てもらえば分かりますが、真面目なテーマにもかかわらず、CGを使ったりポップな曲も使って気楽に観れる作品です。
※ オフィシャルサイトはこちら。
・お薦め度【★★★=一見の価値あり】
ご覧になりましたのね。
あちらはこういう類いのを
教訓的ではありますが
面白おかしく上手に撮りますね。
わが国じゃこういう感じにはならない。
今年に入って,午後3時以降は
食事をしないことにしましたら
見事に体重減りヘモちゃんも下がり
センセも私も大喜び。散歩できない
冬場がストレスにもなっていたので
ルームランナーも買いました。
いつポックリ逝ってもいいように
元気で長生きしたいとか思う今日この頃。
まだ、この頃はヘモちゃんも正常値だったと思いますが、その後長い闘いの日々でございます。
>午後3時以降は食事をしないことにしました
情報が溢れる昨今ですが、ちょっと前の「ガッテン」では12時間以上食事を摂らないと胆石になるリスクがあるって言ってましたよ。一応、ご用心を。
>元気で長生きしたいとか思う今日この頃。
me tooでございます。
世界を支配しているのは製薬会社だっていうことらしいです。この映画とは少し違うかもだけど、
「企業の関心は如何にしたら売れるかで、顧客の健康への配慮なんかは全然ないってことです。」
まさにこれに尽きるです・・
年齢を重ねるとどこかしら不具合も出てくるもので、一病息災、自然とこういう情報にも敏感になるわけです。
>世界を支配しているのは製薬会社
確かに売人のような医者もいますからなぁ。あっ、あくまでも個人的印象です。