国際学力調査で上海は、読解力、数学的応用力、科学的応用力の3分野トップを独占した。
初参加でいきなりの「三冠」であった。なのに地元メディアの評価は驚くほど冷静のようだ。
政府系の新聞は<冷静に『1位』を考える>の見出しで「得意になるのではなく、弱点を
克服して改革をすすめよ」と記者が書いたようである。大衆紙も<必ずしも誇るに値しない>
との題で「知識教育、受験教育の結果にすぎない」とする大学教授の話を紹介した模様。
背景には受験戦争の過熱と行き過ぎた詰め込み教育の社会問題化という、かっての日本も
経験した深刻な事情があるようだ。