スケトウダラは身はかまぼこ、卵はたらこの原料になっている。主もな漁場は
北方領土周辺の海域である。所謂排他的経済水域(EEZ)で国後島と北海道
本土側との間を、ロシアと日本との境界線として交渉が行われている。
しかし年々漁獲枠は減少している。専門家の意見は「資源保護の視点もある
だろうが、北方領土返還交渉に悪影響が出ないよう、日本側が漁業交渉で強い
姿勢を示しにくいという構図がある」と指摘している。
またベーリング海など遠洋で漁獲した魚を水揚げするのに監視のため船に乗船する
ロシア国境警備局の係官に賄賂を要求され、支払いをしなければならない。これは
業界では必要経費であるが税務署からは重加算税をつけられ、苦しい現況を吐露
している。