つくはずないでしょ……馬鹿なのかな。
私は、一時だって貴方を忘れたことはないのに。きっと貴方は私を忘れるし、無かったことにも出来るのね。それは、至極残酷で、当たり前の恋路の政なのに。私は……我が儘だったかしら?
そう考えるだけでも、今にも涙が溢れそうで、私は在られなかった。何を綴っているのかも、教えたくなかった。
私は、孤独を感じながらも、孤独を求めていたのかもしれなかった……本当にバカなのは誰だ?私だった。
それは自明のことであったろうに。実に、愚かであった。
誰よりも、わかっていた。
それが、私の罰である。