初めて知り合いの失恋相談に乗って重いと感じた。
やはり理解不能。私は常々「愛」とはなにか考えてきたけれど、いっこうにわからない。謎、謎、謎である。私にだって初恋は甘酸っぱいし、片時も忘れたことはない。それどころか、脚色が起きて年々美化されるばかりだ。恋愛という魔物ほど、物事を忠実に受け止めて記録させないものはない。
「生きていればいい。」
私はそう思う。他人の人生を自分のものにすることなど、本来おこがましいことである。ぶぶっちゃけた話、追われる側からすれば、いつまでも引き摺られるのはうざいだけである。
またソイツを一人失ったところで、そうなるべくしてそうなったのだし、停滞せずに消化して、昇華させなければならない。
本人には敢えて本音を伝えたが、打って響くだろうか。恋は盲目である。であるからして……